「きゃー!スマイル下さいっ!」
「帰れ」
* * *
はあ最悪だ。よりによってコイツにバイト先がばれるなんて。そんでもってまさかの伝説メニューを頼んでくるなんて。そしてここはコンビニなんですが。
「この店員態度わるーい」
「あははっ、嫌だなあお客様ったら〜。用が済んだらとっととお帰り下さい」
「アレンちゃん、アレンちゃん」
「誰がアレンちゃんだ」
パシャリンッ
「やったあ!制服姿のアレンげっと!」
「店長呼びますよ。盗撮犯。…てーんちょー」
「これなーんだ?」
目の前に差し出されたのはさっきの制服姿の自分の写真と、10ページあたりで開かれた生徒手帳。
【第18条 原則、生徒のアルバイト等などは固く禁じる】
「……、何か奢りましょうか」
「今晩泊めてちょ」
そう言ってレジに置かれたやたら大きいカバン。なんだコイツ家出少女だったのか?
私たちのお泊り事情
「あ、エロは無しの方向で」
「誰がお前なんか」