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「……」

閉じていた目を開けて、菊の花弁を空に向かって投げる
花弁はそのまま風に乗り、どこかへ飛んで行った

私なりの供養だけど、天に届いただろうか
私たちの戦いに巻き込んでしまったあの人たちに、届いただろうか

「ごめんなさい」

これからも私たちが旅を続ける限り、誰かが巻き込まれるだろう
そのたびに私はこうやって花を手向けるだろう
けど、絶対に止まったりはしない

それが、私の決めた覚悟だから


「そろそろ行かなきゃね」

皆と決めた集合時間に遅れてしまう

「あれ…?」

ふと、足を止めて見回す

「…私どっちから来たんだっけ?」

オーノー、やっちまったぜ



--


「遅れてごめんよー……?」

お店にやっとたどり着いたと思ったら、みんな外に出てどこかへ行こうとしていた
あれ、ご飯は?


「咲子!新手のスタンド使いに襲われたのかと心配したよ」

「ごめんねカキョ、道迷ってたんだ」

「ガキかてめーは」

「うっ返す言葉もない
それで今どうなってんの?そちらさんは?」

先頭を歩く男は誰なんだろうか。とても面白い髪型をしている

「DIOの手下だ。私たちと外で決着をつけたいらしい」

「へえ、外で…」

屋外での戦闘が得意なアヴドゥルさんもいるのにわざわざ外で戦うってことは、相当の自信があるんだな
気を引き締めなくちゃ…

ぐぅ〜

「「……」」

「えへ、ごめん」

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