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「きさまもなかなか強力なスタンドを持っているようだな、空条咲子」

「て…てめーは!」

窓の縁に座る青年。あ、あいつは……だ、だれ!?
い、いや私よ思い出せ!おそらくこの人はさっきハンカチに書いてあった人だ!名前はたしか………花京院、そう花京院だ!

「その女医にはわたしのスタンドがとりついて操っている。わたしのスタンドを攻撃することはその女医をキズつけることだぞ、JOJO」

な、なんだってー!!じゃあお兄ちゃんはヘタに反撃できないじゃないかッ!!
だ、だったら!

「私が直接あんたを叩く!クリスタル・ワンド!!」

「わたしを攻撃したいならすればいい。その代わりきさまが妙なことでもすれば即座にわたしのスタンドが体内で暴れまわり、女医は死ぬことになるがな」

「なッ!!?」

その言葉に私は慌ててクリスタル・ワンドを止める

「き…きさまッな…何者だッ」

「わたしのスタンドの名は法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)。おまえたちのところにいるアヴドゥルと同じタイプのスタンドよ。わたしは人間だがあのお方に忠誠を誓った」

あのお方?まさか…私たちを狙うような人、スタンド使いを刺客に送るような人を、私は一人だけ知っているッ!昨日、おじいちゃんから聞かされて知っているッ!!

「あなたは…DIOの手下!!!」

「そうだ。だから!きさまらを殺す!!」

そう言い放つと花京院は手に持つ人形の腕を動かす
それに合わせるかのように先生の腕も動き、万年筆でお兄ちゃんの頬を抉る

「くッ…!!」


先生を人質にされ、なすすべもなくやられるお兄ちゃんと見ていることしかできない私
だけど、私たちは諦めるつもりなんてないぜ!

この状況を打破する策を思い付いたらしいお兄ちゃんがこちらに視線を向けた。先生を頼むってことだね
OKの意味をこめて小さく頷くと、お兄ちゃんは先生にドキューンをかました!つまり接吻、つまりキッスってことだよ!!

これには花京院も驚いたらしい。私もちょっと驚いたことは内緒だよ!

お兄ちゃんが先生の中からスタンドを引っ張り出すと同時に私は先生を抱きかかえ後ろに下がる

これで形勢逆転!こっから反撃開始だッ!!

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