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「せんせー!寝不足でふらふらだから寝かせてーって…あれ、お兄ちゃん?」

保健室にはなぜかお兄ちゃんの姿があった
先生に挨拶してお兄ちゃんに近寄ると、足にはぱっくりと切り傷が。うわー痛そう

「どしたのそれ?枝でも引っかけたの?」

「…まあな」

だがその顔はどこか浮かない
何かおかしなことでもあったのだろうか


「それよりてめーの能力でこの傷をなかったことにはできねーのか」

「あ、それは無理だよ。だって…ん?お兄ちゃん、ハンカチ落ちたよ」

ハンカチを拾って渡すと、お兄ちゃんはそれを広げた

そこには「空条承太郎 本日中にきさまを殺す わたしの幽波紋で! 花京院典明」と書かれていて……ええっ!?

「か…花京院ッ!?」

そのとき、後ろから悲鳴が聞こえた
振りかえるとそこには万年筆で生徒に襲いかかる先生の姿が!

唖然とする私の前で先生は生徒の目を潰すと今度はお兄ちゃんに襲いかかる


「お兄ちゃん!!」

「来るなッてめーじゃあこいつを止めることは出来ねえ!」

「でも!!」

「てめーはてめーがやれることをしやがれ!」

「…わかった!」

私は二人から離れると倒れている生徒に駆け寄りクリスタル・ワンドを呼び出した

今の私にできること、それは…これだ!

「【二人】の【先生】に【万年筆】で【負わされた】【怪我】をなかったことにする!」

いきなり消えた傷に驚く二人に早く逃げるように指示する

なんでお兄ちゃんは治せなくて二人は治せるのかはあとで詳しく説明するね!

それより今はあの先生を何とかしないと!


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