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「おにいちゃーん、意地張ってないででてきなよ。お母さん心配してるよ?あと少し悪霊みせt」

「帰れ」

はーい、私の名前は空条咲子!ぴっちぴちの15歳!
イギリス系アメリカ人のお母さんと日本人のお父さんの間に生まれて、すこしグリーンが入った瞳が特徴の美少女なのだよふふん

そんな私のお兄ちゃんである空条承太郎は今、監獄の中にいます
なんでも悪霊が自分にとりついてて何をするか分からないからここから出ないんだって。オカルト好きとしては少し羨まし…ごほん、お兄ちゃんにとりつくなんて許せん!


「いきなり帰れはないでしょうがー。というか、なんでそんな快適そうなの…」

雑誌にラジオにビールに本って……あれ?

「私が持ってる本が何でここに!?」

本棚から突然消えててこれは超常現象かと思ってたんだが…ま、まさか!

「悪霊が持ってきた」

「なにその悪霊凄すぎる!」

いいなぁ…私にも幽霊とりつかないかな。もちろん周りに被害をださない無害の幽霊でお願いしたい


「お、おい!あんたこいつの妹なんだろ!?なんとかこいつを出してくれよ!」

泣き叫ぶお兄ちゃんと同じ牢屋のすみっこにいる人たち。うーん…

「お願い出てきてお・に・い・ちゃ・ん☆」

「気持ち悪いから消えろ」

「ごふッ」

いつもより10倍笑顔(当社比)ぷらす可愛らしい声でお願いしたけどあっさり一蹴されてしまった…

「すんませんお兄さんたち」

謝るとお兄さんたちは顔を赤くし、いや大丈夫だ!とか気にするな!と言ってくれた
駄目だお兄ちゃんじゃなくてそっちに効いてる…


「あ、でも多分明日にはお兄ちゃんも出てくるだろうしもう大丈夫ですよ」

「…それはどういうことだ、咲子」

「ふふん、それは明日のお楽しみってやつさ」

そう、それはまさに秘密兵器なんだから!

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