そのカフェで朝食を終えた三人は、その足で学校へ向かった。

学校では、エイプリルフールとゆうことで、恐らく生徒会の苺が企画したであろうイベントが催されていた。


「さっすが苺様…やるねぇ…」


催しは学園全体を使って行われ、屋台から舞台発表まで。最早エイプリルフールと関係のないものになっている。皆いつの間に用意したのやら。


「ほーお。やっぱみんな毎月イベントするだけあるなぁ……」

「ほんとにね…この学園一体なんなの…」


ハルと悠美は学園を見渡しながら二人でブツブツ呟いている。その目はとても面白くなさそうだ。


「さてと、あたし達も静かに眺めてるだけにはいかないよっ!準備準備〜♪」


「何であんなに元気なのあの子は…」


「さぁ…まぁ行こうや」


上機嫌で前を歩く真里亞の後を着いていく二人。

そして三人がたどり着いたのは、


「あっ、ようこそいらっしゃいました。お姉様方・・。苺様からお話は伺っております。どうぞ・・」


高貴な造りの門に見るからに豪華な建物。そう、学園の名物にもなっている、生徒会メンバーの寮だ。

門の前には依玖が立っていた。

「おはよ、依玖様・・今日も可愛いね・・?」

「やめぇや、ハル。そんなことより依玖様、もう生徒会メンバーやねんな?様になってんで〜♪」

「やっぱここはいつ見ても立派だにゅ〜ん♪」


依玖を見るなり依玖の手を取り話すハルに、そんなハルを押し退け依玖にペラペラ話掛ける悠美。そして依玖の案内もなしに門の中へと入って行く真里亞。
と、どうやら個性的な三人が集まるとやはり纏まりが無くなるらしい。





  



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