此処に集うは悪戯好きなあの三人。
あの日に向けて小さな声で会議を。。。
「今回はどんな悪戯しちゃうの?ね、どうする?」
「まぁまぁ落ち着きや真里亞。あんまソワソワしてても周りにバレるやろ?……で、何するんや??なぁなぁ、ハル、聞いてるか?」
「聞いてる聞いてる。てか、悠美も少しは落ち着きなよね。」
そう、此処はハルと悠美の部屋。そこに真里亞が遊びに来ている。
何のためかと言うと・・・
「4月1日……この学園皆が楽しむであろうビッグイベント……」
「毎年、学園にはいろいろな嘘が飛び交い、やりたい放題できちゃう素晴らしき日…」
「確か去年は会長にまで手を出した……」
「「「エイプリルフール…!!」」」
三人とも、目を輝かせながら綺麗にハモった。
「ふふ…いいよ明日か…今年は誰をターゲットにしようかな?」
「去年は会長にいろいろ着てもらったなぁ……あれは俺得やったわ……」
「今年も会長のアレはやろうよ!他にもターゲットは増やすけどー♪」
「おう!当たり前や!新しいターゲットはそうやなぁ…」
「…やっぱ先生組でしょ……」
「おーっ!やっぱそうだよねハルちゃん!!それで、考えがあるんだけどー……」
それはそれは楽しそうに会議を進める三人。
それぞれの心中はこんな感じだろうか・・・。
(堂々と人を苛めて怒られないのは明日だけ…ふふ…)
(堂々と人を驚かすこと程楽しいことはない…楽しみや…)
(これでまたレア写真がたくさん撮れちゃうかもー!やったね!!)
とゆう所だろうか。
まったくもって中3とは思えない馬鹿達である。
と、かれこれ3時間は経過。やっと会議が終わったのだろうか・・・
「ふー…よし。じゃあこの内容で行こっか!」
「そうだね。こんだけ人巻き込めば楽しいだろうし…何よりも面白い……」
「まぁ内容はちょっとアレかもしらんけど、ここは腐女学やねんから、これくらい当たり前やな!」
「だよぬー♪エイプリルフールだし!ぜんぶ嘘でも許されるんだもんね!」
「ハルは明日個人的にも色んな人に悪戯仕掛けるから、今から準備が大変だよ…」
「あっははー!さっすがハルちゃん個人的にも悪戯かぁー…楽しそうっ」
「楽しいよー」
この後も三人は雑談を続け、夜10時、真里亞は部屋に戻った。
真里亞を見送った二人は、戸に鍵をかけ、また向かい合って机に座った。
そして小さくニヤリと笑うと、また真里亞抜きで会議を始めたのだが……これは一体何なのか……それを知るのはもう少し後になる。
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