ハルと悠美はとりあえず玲音を啓の眠るベッドに二人がかりで運び、写真を撮っておいた。
「………帰るか」
「……うん…」
二人は静かにマンションを出た――
――帰り道
「……うち、あんな大人にだけはなりたくない。」
「ハルも…」
「てかさ、あの二人ちょっとしか酒飲んでなかったやん?あれくらいで酔うたんかな…」
「うーん……まぁ、そうなんだろうね…」
「あんな程度ならうちでも酔えへんわ」
「ハルも。多分あれよりまだいけるよ…」
「やんな!」
「…とりあえず…あの二人は大人じゃないのかもしれないね……」
ハルは嫌味ったらしくクスクスと笑った。
そんな話をする二人の手には、袋いっぱいのお酒とおつまみの入った袋があった。
〜FIN〜
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