―――――…‥
「いやー、それにしてもビックリしたわ…」
「何がや。」
「何がって……決まってるやん?」
「なに…真里亞のこと?悠美」
「そうそれ!まぁ真里亞と言うかレッちゃんにビックリしてんけどな」
騒ぎが一段落し、ハル、悠美、菜月はテントの中の椅子で休んでいた。
啓に辰巳と蓮が怒られている中、ハル達は椅子で世間話を。
「まぁ……真里亞が『レッちゃん……?』って呼んで、すぐに気失って、あたふたしてたら急にレッちゃんが真里亞をお姫様抱っこして猛スピードで走り出したことにはビックリしたね…」
「丁寧な説明ありがとう。ハルちゃん」
「いいえ…」
「そうやん!しかもテントとは真逆の方向に走って行ったしさぁ!!」
「そりゃ、イチャコラするには人前じゃ出来ひんやろ。一応元生徒と元教師やし。」
「まぁ二人とももう大人だけどね……」
「何や……何かエロいぞそのフレーズ…」
「うっさい黙れ」
3人が話していると、こっぴどく叱られた辰巳と蓮が戻ってきた。
「…あ…お疲れ」
「おー……二人とも、その歳で叱られるとは思わんかったやろ…」
「……まぁ、鈴木先生はそんな先生やったけどな。」
「……あぁ……何か…恥ずかしい…」
「俺……今、会長なんだけどな…」
「ぎゃはは!!会長はやっぱまだアホやねんなぁ!」
「悠美よりは数倍ましだと思うよ。ハル達はその数百倍ましだけど。」
「なにおぅ?!」
「何?やんの?」
「おう!かかってこいやぁ!!」
「……嫌だね…」
「何やねんお前!!!」
「悠美の相手疲れた。菜月ちゃん代わって。」
「えっ、嫌や…」
「何やねんお前らー…!!」
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