「しっつれいしまーす!」
「会長様〜!おる〜?」
真里亞は盛大に生徒会室の扉を開け、菜月が生徒会室を物色しながら蓮を探す。
「会長〜?どこやー!!!」
「はいはい、ここだよー」
菜月が大声で探していると、後ろの扉が開き、中から蓮が出てきた。
「あっ、おった!」
「会長様、あんな…」
悠美がハルの事を説明しようとしたその時、悠美の隣を風の速さで誰かが通る。
それは、
「…え…」
「会長様!会長様は大大だぁ〜い好き!」
「ハ‥ハルちゃん…」
その場にいた誰もが驚く。
だが蓮は少しの間呆然としていたが、直ぐに現実を受け入れる。
「ふふ、ハルちゃんったら、今までのはもしかして照れ隠し?」
「??」
「'大大だぁ〜い好き'だなんて、嬉しいな」
蓮はソファーへと座り、横をぽんぽんと叩く。
ハルはそれを見て、蓮の隣にストンと座った。
そして、目の前にあったケーキをハルに食べさせようとしている。
勿論、今のハルはネジがぶっ飛んでいるので躊躇なく口を開ける。
「はい、あーん」
「あーん」
ぱくり。
「ど?おいし?」
「うん、おいし………?!」
ケーキを食べたとたん、ハルの様子がおかしくなる。
苦しそうにし、そのまま気を失ってしまった。
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