「……何で俺がこんな目に…」


怜音は前を歩く4人の後ろをだらだらと歩いていた。

ハルはその横にくっつき、怜音から離れずに歩く。
そしてその隣で怜音はげっそりとしながら歩く。

ふとハルが怜音に話しかける。


「私、知ってますよぉ?」


「……何が」


「何で、レッちゃんが不機嫌なのか」


「は?」


「…鈴木先生でしょ?鈴木先生にこんな姿を見られたくない。」


「………」



「……無言になったぁ!やっぱり当たりなんだね!」


ハルが話を終えると、丁度職員室の前に出た。


そして4人が啓を呼ぶ。


「鈴木先生しかいないのか…」


「うん。だから仕方ないから鈴木先生に来てもらお」


「そうだねっ」


「おーい!鈴木先生〜!」


悠美は大声で啓を呼ぶ。
そして啓が来たとたん、ハルが怜音から離れて今度は啓の元へと行く。



「鈴木先生っ!鈴木先生はレッちゃんより好き〜」


「は?………え、ちょと待て……く…くく釘山…?」



「そぉだよっ!釘山だよっ!」



「……………は?」


「いや…あんな……鈴木先生、ハルがこんな状態でレッちゃんから離れへんかったから鈴木先生呼んでんけど…」


「今度は鈴木先生LOVEみたいだな」



「………」



ハルは啓の腕へと絡み付く。

一方の啓は、遠い目をしてげっそりしていた。


「……こうなったら会長様のとこしかないな…」


「うん……」


放送部の4人は、怜音と啓を連れて生徒会室へと向かった。



  



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