早朝の教室。


まだ誰もいない教室に一人の影。



ガラッ――



「…おぉハルちゃん。今日は早かったな。」


「…悠美に脅されたからねー…。あー、あと朝ごはん抜いたから余計早かっただけだよ。それより辰巳も早いじゃん。」


今、教室にいるのはハルと辰巳。
どうやら少し早めに登校したようだ。


「僕は日直だからな。あと真里亞も一緒に早く目が覚めてしまってな…早めに登校しただけだ」



春も終わりに近づいて来ている中、校庭にある桜の木はまだ花びらが残っている。

桜の花びらは風向きや風の強さなどが合えば教室の窓に向かって飛んでくる。

ハルはそんな花びらを掴もうとしながら話した。


「あー…ねぇそんなことよりさ…知ってる?」



「なにがだ?」



「今日、Bクラスに転校生来るんだって」



「……へぇ…」



私立腐女子学園 転校生



(転校生…ね…)

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