「うっ………ご、ごめん…」 「ごめんなさーい…」 辰巳に叱られ、ショボンとする悠美と真里亞。 そんな二人を他所に、放送室の扉が開かれる。 ガチャ 「オカンー、元気かー?」 「菜月ちゃん、悠美が元気とか、ハル許さないよ…?」 入ってきたのは菜月とハルだった。 ここに来るまでずっと悠美の話でもしていたのか、入って来るなり悠美に話かけるが、 ショボンとする悠美と真里亞を見て菜月はやっと気づく。 「……ん?あれ、え?何や、もしかして俺らKY?」 「'KY'って…うわー、久しぶりに聞いたよその言葉」 「ハルちゃんもKYやで?」 「やめてよ、ハルは空気読めないだけだし」 菜月は笑いながら話を流そうとしたが、ハッと気づく。 「……'空気読めないだけだし'てどうゆう意味や?'KY=空気読めない'以外に何か意味あんの?」 「んー……」 菜月の言葉を聞き考えだしたハル。 その様子を見た菜月は呆れる。 「…やっぱりなかってんな……」 と、菜月が考えるハルを置いて悠美の所に行こうとした途端、ハルが口を開ける。 「KY=会長様は欲求不満」 「なっ……」 突然の衝撃発言に驚きを隠せない菜月。 そして菜月が『ほんまか!?』と口に出そうとした瞬間、また放送室の扉が開かれる。 [*前] | [次#] [戻る] |