ハル達が入っている部活は放送部。'真里亞'とは、その部活の部員だ。 放送部には今のところは合計五名が入部している。 ハル達は中学三年のため、前の三年生はすでに卒業した。 それに加え、一年生も今日が入学式だ。 その為、今のところは五人しかいない。 メンバーはハル、悠美、菜月、先程名前が出た真里亞、そして部長の辰巳、この五人だ。 ――体育館放送室 「もう!オカン!それあたしのお菓子だから!!食ーべーるーなー!」 「ええやんええやんこれくらいwだいたい、お前はお菓子食い過ぎやねんって」 二人の女子がお菓子の取り合いをしていた… 「食べ過ぎなんかじゃから!ほら、この通り!あたし太ってないでしょ!」 「……ほんまに…何で太らんのか気になるわ…」 悠美とお菓子の取り合いをしているのは鳳真里亞。 普段から活発で、知り合いも多い。 そして大のお菓子好き。 明るい裏には、色々な過去があるとかないとか… 「あたしは食べても太らないタイプなの!」 「何やそれ、ムカつくなぁ」 真里亞は『えっへん』とでも言うようなポーズをとっている。 悠美はそんな真里亞を見て、『はいはい分かった分かった』とあしらう。 「何、そのどーでも良いみたいな感じわぁー!!」 「うん、当たってる。どーでも良いねん。流石真里亞やな」 「ちょっとー!!どうゆう意味なのそれ!」 悠美の態度に突っかかる真里亞。 そんな真里亞を後ろから小突く人影が。 「はぁ…お前らいい加減にしろよ」 呆れながら物を言うのは井坂辰巳。 放送部の部長だ。 「おぉ、辰巳もお菓子いるか?」 「いや、いらない。それより、ここは一応放送室なんだから、静かにしろ!」 [*前] | [次#] [戻る] |