「何だか……嵐みたいな人だな…」 「…うん…。嵐ってゆうより竜巻かな……」 「……確かに…言えてるかもしれない…」 ハルと辰巳は少しの間呆然としていたが、とりあえず席に座ることにした。 座席は適当に選ぼうとしたのだが、苺がこちらに座れと手招きしているのが見えたため、二人はその席に座る。 「二人はここにゃる!Aクラスの新しい先生もここにくるだろうし、間近でみれるにゃるよ」 「……いや、ハルは別に…見たくないってゆうか近づきたくないってゆうか…」 「…僕としては嬉しいな。先生の顔を早く覚えれるのは良いことだし。」 「……覚えるのは良いことだけど、覚えられるのは悪いこと。」 「う〜ん……まぁそれもそうだけど…」 辰巳とハルが話をしていると、蓮が舞台に上がった。 「お、始まったにゃるな…。じゃ、わっちは行くにゃる。」 苺はそう言うとそくささと舞台の裏へと入って行った。 「……苺様…何かする気かな…」 「まぁ…いつものアレだと思うぞ…」 「あー、アレね…アレ…」 と、ハル達が予想していた通り、苺が蓮の横から割って入った。 新任の教師が呼ばれ、舞台に出てくる。 「初めまして、跡部龍と申します。担当は体育になります。皆さんよろしくお願いしますね。」 新任教師――龍は、舞台で苺と蓮の二人と自己紹介を進めている。 苺が始めたのは、新任が来た時には恒例の'質問タイム' 「あー…なーんか…めんどくさいの来たね……」 「ん、あぁ…べーさんのことか?」 「うん。てか早速べーさん呼ばわりなんだね…びっくり」 「ん。まぁその方が親近感わくだろ?」 辰巳は笑いながら話した。 その問いにハルが答える。 「ま、そうかもね…。じゃあハルもべー様って呼ぼうかな…」 「まじか。まぁ良いんじゃいか?」 「うん。まぁでもハルはあんま学校来る気も無いし。親近感わかなくても良いかなぁ…」 [*前] | [次#] [戻る] |