――第一体育館



体育館には既にたくさんの生徒が集まっており、ざわざわと賑やかだ。




「…えっと…Cクラスはっ…とォ…?」


「あ、あそこちゃうか?」


「あ、ほんとだレッちゃん立ってる…」


Cクラスの場所はわりと直ぐに見つかった。


「…ハル達はどこ行けば良いの?」


「あ、あれじゃないか?」



そしてAクラスの場所も生徒会副会長の苺が立っていたのでわりと直ぐに見つかった。



「あ、じゃあハルちゃんと僕様、また後でな!」



「うん、ばいばーい」



ハルと辰巳は3人と別れ、苺の方へと歩いて行く。

すると後ろからハルを呼ぶ声が聞こえた。



「おーい。ハル!」


ハルが振り向くと…



「…げぇ……葵………」




「……誰だ?ハルちゃんの知り合いか?」



そこにはハルより長身で、赤髪の少女が立っていた。


「……知らない…こんな不良みたいな奴が知り合いな訳ないよ。」



ハルは少しの間をおき、そくささと席につこうとした。


が、



「あれ?君、ハルの友達?可愛いね。少し男の子っぽいけど、そうゆう子も好きだなぁ…。あ、良かったら今度デートしない?」


「………は…はい?」

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