ハルは何故腐女子学園の生徒が売買をしているのか、何を売買しているのかを一通り話した。 「………はぁ?」 「いや、『はぁ?』じゃくて、これほんとだから…」 「そうやで。売るねん。俺ら小遣い少ないから」 「いや、少ないゆーても…それはこの学園の決まりやん」 「そうだな。でも売買してはいけないってゆう決まりもないだろ?」 「ってことは、自分たちで稼いで良いってことなんだよっ!例えそうじゃなくても私はそう思う!」 「そうそ…。まぁ結局は'小遣い'としてお金集めなきゃ良い話。……分かった?」 そして悠美は四人からの言葉に、つい納得してしまった。 「…そ…そうやな…」 コンコンッ と、悠美が丸め込まれた所で放送室の扉がノックされる。 「お?…誰〜?」 真里亞が放送室の扉を開けるとそこには、 「あ、皆おはよ!」 満面の笑顔の蓮と、後ろには髪色の薄い少女が立っていた。 「噂をすればだね!おはよっ!」 「え、来たの……?……噂しなきゃよかった…」 「え?え?あれ、もしかして俺の噂してたの?ありがとう!」 蓮は何が何だか分からないが、とりあえず話を合わせた。 すると、突然蓮の横から声が聞こえて来くる。 「会長様、'噂'って言っても、良い噂と悪い噂があるんだぞー…」 「今のは悪い噂やなぁ…」 「わっ!なっつーと部長さん……てか…な、何それ…」 「会長様、気にしたら負けやで…うちも今さっき負けたとこやから…」 「え、えぇ〜?気になるなぁ…」 「気にすんなっつったら気にすんなよ……」 「ええええ?ハルちゃん酷いなー」 「知るか。」 [*前] | [次#] [戻る] |