- ナノ -

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自分の口へ突っ込んだ。

もう、嫌だった。限界だった。身体を貪られ、暴力を振るわれ、アスカの心はとっくの昔に粉々に砕けていた。

希望なんて持つものじゃなかった。錦山と繋がる度に絶望が忍び寄りアスカを嘲笑っていた。

セーフティは外れている。奥に突っ込みすぎてえずいたが、錦山のそれを突っ込まれたときほどじゃない。トリガーに指をかける。後は指にほんの少し力を入れれば終わりだ。全部終わらせれる。

「どけ!シンジ!!やめろ……!!アスカ!!」

止めろと錦山が叫ぶ声が、どこか遠くに感じた。拘束されて動けぬ錦山が必死にこちらに手を伸ばしてくる。それをただ穏やかな笑みを浮かべて見つめた。

どれだけ虐げられても、アスカの彰を思う気持ちは変わらなかった。もう少し別の運命があったら良かったな、なんて考えてトリガーを引いた。

破裂音。

そして、暗転。


大好きだよ、彰ーー

心の中でだけ、そっと呟いた。

GAME OVER