*再び付き合う前設定*





勇者ハ、最後ノ砦、ニ向カッタ。





例えば俺があいつを押し倒したとして、あいつはどんな反応をするだろう。俺の脳みそだと2パターン思い付く。多分完全に硬直する所までは一緒で、その後冷たい眼差しで睨みつけてくるか、顔を真っ赤にして抵抗してくるか。どちらにせよ、拒否られるのは確実だ。

じゃあ、そうやってじたばたと暴れ出すあいつをどうやって丸め込むか。そこはとりあえずキスでもして黙らせておこうか。多分あいつ自身はロジックから入って納得するタイプだとは思うけれど、俺は知ってる。こんなもん、言葉で説明したって萎えるだけだって。こういう系統についての事は、先に身体に覚えてもらった方がいい。理由とかなんとか七面倒くさい事はどうせ放っておいても後から自分で考えて、ぎゃーぎゃー俺を責めるんだろう。まぁそんなもん、痛くも痒くもない。きっと。

それで、だ。ここからが大切。俺だってそこまで酷い奴じゃないから、相手に受け入れる気があるのかどうか位は考える。ここまで来て、もう完全に軽蔑の眼差しを向けられたら…流石にやめておく…と、思う。そこはちょっとその時の理性と要相談だな。

じゃあもし、受け入れてもらえそうだったら?そりゃーあいつの変なネクタイを外して、ワイシャツのボタンを一つずつだな、それからその…うん。そんな所だ!

でもあいつは十中八九童貞クンだし、ましてや対男なんて経験あるはずないだろうし(俺もないけど)そしたら一体どんな反応なんだ?もしかしてすげー怖がったりするのか?あいつ…泣く…かな。



「「うわっ!!」」



河川敷をうろうろ歩き回っていたら、偶然本人と出くわした。噂をすればなんとやらか?いや、脳内会議だったんだけど。


「なっなっ、なんだよ!危ないだろ!」

「おっお前こそ!お前こそ、前見て歩けよなー!」


ったく…なんで俺はどもってんだ。くたばれ心臓!畜生、なんでたまたま予定外に会っただけで動揺してんだよ!


「あっ…あー、あのさぁお前」

「なっ…なんだよ」


言えよ俺!ちょっと話しがあるとか、うちに来いとかお前ん家行っていいかとか!


「だからそのー、何でもねぇよワイセツネクタイ野郎!!」


俺の馬鹿!!


「あぁそうかよ!さっさと失せろ変態星頭!!」


あああ…またこのパターンかよ…!

とぼとぼと来た道を戻ると、すぐにトレーラーに着いてしまった。ああ、行きの道程は果てしなく長いのに、どうしてこう目的まで達する事が出来ないんだろう。





なぁなぁ頼むよ。伝説の装備品『勇気ト度胸』はどこで手に入るんだ?










*RPG好きなんです…あまり上手くは書けなかったですがww
ヘタレ星とか超可愛い超いじめたい(←)リクも動揺してるのは、似たような事考えてたからって事で…。




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