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*エロからはじまる5秒前です(ネタが古い)











「なぁなぁ、こないだテレビで言ってたんだけどよ、」










最早、何も聞こえない。正確には、「聞こえているが、言葉を意味として認識出来ない」のだ。巨大なネオンの目の前に立たされてしまったような、いや、脳が丸ごとネオンになってしまったような、そんな感覚。抵抗の名残で行き場をなくした掌が、汗ばんだ胸の上で跳ねる鼓動を聴いていた。



「身体の、あるパーツを見るとな、」



さっきからずっと、浅い呼吸しか出来なくて。なにより、自分の喘ぐ息の音が、煩い。自分たちから発せられてれている音も。こんなに煩いのに、どうして誰も気付かないんだ?気付かれたら困る。困ることではあるのだけれど、誰にも求めようのない救いを、乞わずには、いられない。



「男のアソコ、一発でサイズが分かるんだって」



お前聞いてんの、と不満そうに。しかしうっすらと満足そうな笑みを浮かべて。マスクを外した星の顔が、ぬぅっと近づいてきた。甘い口付けの仕方など忘れたとでも言うように、乱暴に舌が入ってくる。口内を掻き回され、酸素が失われて来ると、自分の感覚がおかしくなったのではないかと思う位に、舌が痺れ始めた。絡ませるほどに、今感じているこの快楽がもっと、もっと欲しくなって、これを丸ごと飲み込んでしまおうかという考えが頭を過ぎる。



「なぁ、」



じれったいほどの愛撫。簡単に、あまりにも勝手に応じてしまう、俺の身体。こんな身体に誰がした?全部、全部、お前の…



「どうよ、俺の中指?」



畜生…!


またしても満足そうに、笑う。目の前に突き立てられたそれに、俺はむしゃぶりついてしまう。


終わりの来ないことが恐ろしい。そして、来てしまうこともまた。相反する感情が、俺の理性をイカレさせていくんだ。狂おしくて、狂おしくて、堪らない。そして堪らなく…





「イイ顔してんじゃねぇの」

嬉しい、だなんて。





「ふざ、けんなッ」


なんとか出てきた言葉を吹っかけて、視線と視線が交差する。しかし、こっちの気持ちもつゆ知らず。仕方がないので顔の前に中指を立ててやると、畜生、あいつ一層嬉しそうに、笑いやがったんだ。














*\(^o^)/{オワレ!!
中指云々は、以前○ンマでっ○TVでやっていたネタ。自分でもあんまりだと思うけれど、酔った勢いということにしておいてください。






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