〜トラ年の初詣〜 全4P

「もう〜本田ってば……!お店の前で、あんな事を言っちゃダメだろっ!?」



会計を終え慌てて戻ってきた薫から、小さめの声でされた説教。が……そんなものは何も聞いていなかった吾郎より、薫の目の前にある商品が突き出された。



「へっ……!?え……な、何……??」



あまりに目の前近くに突き出され、うまく確認ができなかった薫の疑問の声が上げられると、吾郎が少しだけ商品を引き戻す。



「見ろよ、これ最高だぜっ……!誰かさんにそっくりじゃん……!!」



ご機嫌な笑顔でそう言った吾郎を一度見てから、いまだに自分の顔の前にぶら下げれられている商品を見つめた薫。

すると、その瞳が大きく大きく丸くなった。



「え……何、これ?トラの着ぐるみをつけてる人形……?てか……」



そこまで言うと、問題の人形をしっかりと手でつかみ、感じた事への再確認をした薫からの大声が出される。



「うっそおぉ〜!?な、何これ、大河にそっくりじゃん……!?」



その声の直後、揃って笑い始めた2人……。

またまた店先ではどうかと思われるほどのその大笑いを、2人はしばらく続けてしまう。

結果……再び店員に睨まれながらの吾郎が買う事となった、トラ(大河)人形……。

それを指先でぶらぶらとさせながらの吾郎が、店を後にし歩き始めた。



「なあ……それ、どうするんだよ……?」

「大河にやるか。で……あいつがいらねぇって言ったら、俺がストレス解消用に振り回すおもちゃにでもすっかな」



その言葉に笑った薫は、今の今までただ隣りを歩いていただけの自分の腕を、吾郎の腕に巻きつける。



「そんなの、あいつが知ったら相当しつこくイヤミを言われるぞ〜?覚悟しとけよな〜?」

「バ、バカヤロッ……!!俺のストレス解消用にするってのは、絶対に言うんじゃねぇぞ清水っ……!?」



自分の腕にぶら下がるようにして、ふざけ始めた笑顔の薫をどやしながら、本気で焦っている吾郎……。

そしてごく自然に……誰よりも近い距離を保てるこの薫の笑顔を、これからもずっと見つめてゆける事を吾郎は願う……。




今日は元旦………


新年の幕開けの日………


今年も1年、2人並んで楽しい時を過ごせますように………



end



ひいいぃぃ〜
懐かしすぎるし、もう〜〜ほんとに色々とお恥ずかしい〜(O_O;)Shock!!


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あとがき

って……あとがきを書くほどの内容ではないですね(^_^;)
皆様へのサイト上でのご挨拶にと悠が描いた、拙い年賀状に無理矢理くっつけてみたSSでした(笑)
薫ちゃん……吾郎じゃないけど、どうするんだろうあの手袋……??
普段は、使えないよねえぇ……(^_^;)
大河人形の方は、ぜひ本人に見せて欲しい。
で、もちろんストレス…の話がバレて、吾郎には大河に散々いじめられて欲しいです(笑)

突発的に書いたSSでしたが、ここまでお読み下さいましてありがとうございました(#^.^#)

悠 真那

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