※注意 ギャグです。





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どうしたら、打ち合わせ無し、連絡無しで
偶然…偶然こんなことが起こるのだろうか。



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『あれ?黒子っちと火神っちじゃないっスか?』

それは部活の帰り道、こいつにあったのがきっかけだったのだろうか、まあそれだけではない気もするが


『あれ黄瀬くん、何してるんですか?学校も家も逆方面ですよね?』


『あー仕事ッスよ、仕事。ちょうど近くのカフェで打ち合わせとかやってて…って、あ、そうだ、良かったら黒子っちたちもこれ行かないッスか?』


黄瀬が見せたものには
「最恐のお化け屋敷-呪われた階段-」
と書かれており、この割引券をみる限り本日最終日らしい、だからなんだって話だ、


『行かねーよそん『行きましょうか、火神くん』

え、え…?いや、え…、はあああああ!?


『なっ何言ってんだ黒子!こここんなもん、たたいしたことねーし、金払うだけ無駄だろ〜?だっ第一部活で疲れてんだから帰るに決まってんだよ、じゃあな黄瀬!』 


『『待ってください(欲しいッス)』』

何故そこでハモるんだ。


『いいじゃないですか、まだ部活してたいって嘆いてたし体力面は問題ないはずですよね』

『それとも火神っち、恐いんスか』


くっそおおおおおお



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そんなこんなで着いてしまった。

無理やりにでも帰れば良かったとか

あの時マジバに寄らず帰れば良かったとか
(いや、それは無理だけど、腹減るし)

後悔ばかりが積み重なる


『あれ、なんでチケット4枚買ってるんですか?』


お化け屋敷に向かう途中、
黒子が「お金無いんで黄瀬くん奢りでお願いします」
という発言に便乗した俺も奢ってもらうことになっていた。

だが、3枚でいいんじゃねーのか?


『知らないんスかー?人数より1枚多く買うと、ほんとにお化けが出る、っていう話』


『  え  』


『冗談が過ぎます黄瀬くん(笑)』


『  は  』

『冗談…はは、冗談か。てか黒子笑ってんじゃねーよ。』

勘弁してくれよ、マジで。
変な汗が、ってびびってんじゃねーし
むしろ武者震いだし、はは、ははは


『実は青峰っちも来る予定なんスよ』

『『青峰(くん)!?』』

理由は、またもや偶然。昨日黄瀬が青峰と偶然遭った時にお化け屋敷の話になったらしい。しかも割引券とやらも青峰から受け取ったらしいが、おそらく桐皇マネージャーの桃井辺りからもらったんだろう。


『それにしても遅いッスねー』

チケット売り場で並んでいたとはいえ、着いてからかれこれ30分を過ぎようとしていた。

青峰が遅れてこない訳がないというのはみんな暗黙の了解ではあるが、
異様な空気の漂うお化け屋敷前で待つというのは気分がいいとはとても言えない。


『あーテツくーん!』

『桃井さん、それに青峰くん』

『なんだテツも来てたのか、あと火神』

『おい、遅れてきてなんだその態度は、あとついでにみたいな言い方してんじゃねーよ』



『あーそういや、桃っちたちもチケット買っちゃったんスね。青峰っちの分も買っちゃったしもったいないッスね、これ』

『ごめんねー、いきなり友達が急用で来れなくなっちゃって、大ちゃんも行くって言ってたからついて来ちゃった』



『あーだったらそれ、緑間にやったら?なんかアイツ隣にあるゲーセンでひたすら歩き回ってたし』

『え、ほんとッスか?ちょっと見てくるッス』



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『確保してきたッス』

『人を動物みたいに言うな』


((ホントに居たんだ))


『で、お前何してたんだよ、別にゲーセンに用もなかったんだろ?』

『かっ関係ないのだよ!ただ今日のおは朝でラッキープレイスがお化け屋敷だったとか、1人だと恐いとかそういう訳では無いのだよ』


『『『『『     』』』』』

墓穴掘りすぎて可哀想だな、なんか。





『仕切り直して、どうします?組み合わせとか』



『…あ、そうッスね、くじとかでいいっスか?』

『ああ、いいんじゃねー』


ということで、もってた紙に数字を書いただけの適当なくじをつくり、いざ運命の時…


『じゃあ、順番に引いてください』


黒子っち黒子っち黒子っち…
テツテツテツ…
黒子黒子黒子…
テツ君テツ君テツ君…
早く帰りたいのだよ…

『じゃあ僕は残り福ってことで』


せーの、



1番 青峰 火神

2番 緑間 桃井

3番 黄瀬 黒子


『『もう一回引こうか黄瀬えええ?』』


『面白いペアなんだからいいじゃない』

『(人事を…尽く…す…のだ…よ)』


『黄瀬くん、よろしくお願いします』

『黒子っちいいいいいい『何してるんだ、みんな揃って』

『黄瀬ちーん、黒ちんに抱きつきすぎー、黒ちんつぶれてるよー?』


そこに居るのは赤司と紫原だった

もう訳が分からない、普通の現象ではない

確実に偶然でこんな巧いことなる理由が見つからない。

途中からやけに集まるなとは思っていたが、
まさか「キセキの世代」と呼ばれる彼らが
目の前で、バスケとは無関係に集まるなんて誰が予想できただろうか、



『あの、何してるんスか、マジで』


『赤ちんに呼ばれた』

『面白そうだったから』


『まあまあ、理由なんて置いといてさ。多い方が楽しいじゃん?じゃあもう一回くじ作ろうよ!赤司くんも紫原くんも、ね?』



ということで状況は意味分からかったが
もう一回チャンスがめぐってきたというのは

とにかくラッキーだ、青峰だけは嫌だったし


『よーし、じゃあせーのっ』



1番 赤司 緑間
2番 青峰 桃井 
3番 火神 黄瀬
4番 黒子 紫原


『決まったねー、じゃあ番号順にレッツゴー!』


1番2番…と順番が近づくと緊張感が高まる。中の悲鳴は外からは聞こえないが、かなり恐いと噂のお化け屋敷だ。

くじで盛り上がったり、赤司やら紫原の登場で忘れていたこの恐怖感…

黄瀬の前で叫ぶとかぜってーヤダし、

黄瀬の野郎はヘラヘラしやがって、くそっ。


「お次の方どーぞ」


『おおおおおっしゃああああ!!行くぞ黄瀬ええええ!!』

『…火神っち、やっぱ苦手なんスね』

行ってくるっス黒子っち、とか余裕かましやがって…とっとと終わらせてやるからなっっ!!


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撃沈。


『大丈夫っスかー?火神っちー?』

『そんなに恐かったんですか?』


無理だ、

最初に怪談話されて
その怪談っぽいシチュエーションが登場して

一番恐いのは、サブタイトルにもなった
呪われた階段…
このお化け屋敷の最大の特徴である二階建て式の場面は叫ぶどころかパニックでもう訳が分からなかった。


『緑間っちも失神仕掛けてたし』

『桃井さんも立てなくなるほど恐がってましたね、青峰くんが引きずって帰りましたけど』


『お前らはなんで平気なんだよ』


『そりゃ恐いっスけど、隣であそこまで叫んで暴れてってなると、逆に冷静になるっスよ』

『僕も火神くんの声聞こえてましたから。何でそこまで、ってぐらいネタバレしてましたし』


もー疲れた。なんか今日はダメだ。
緑間じゃねーけど、絶対しし座が最下位だろうな。

キセキの世代が集まるとやっぱりろくなこと
が起きないと、肝に銘じた。



-----オマケ--

『なー真ちゃん、なんでキセキの世代大集合してた訳?』

『…知らん』

『目真っ赤だけど…泣いた?』

『…うる、さいのだよ』

『今日かに座最下位だったもんなー』

『お前は黙って家まで送ればいいのだよ』

『はいはい、お姫様ー』

『…黙れ』



end
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終わった。変に長くなった。
とりあえず偶然キセキが集まるなんてことは無いので、何人かグルですね。赤司と桃井は確実にグルです。

あと、書いてないけど、赤司くんと紫原くんは帰らなきゃなので、お化け屋敷全員終了した時点で解散してます。その時に青峰、桃井も帰ってます。緑間くんは迎えにきてもらってます(笑)高緑が今回一番のポイントです。

assembleは「集まる」って意味です。
最初はthrillの予定だったんですが、なんか違うなと思って変えました(笑)

2012*8*14



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