この瞬間、この一瞬、
最後の最後まで力を出すこと

自分に想いを託してくれたチームのために
一緒に戦っている仲間のために
全力で向かってくる対戦相手のために


それが出来ないなら僕は…



大好きなバスケを大好きでいるために

違う道に進むと決めた。


ほんの短い時間、ほんとに長い時間を共にした最高の仲間。



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『(あ、夢か…)』


『(中学時代の夢みるなんて、なんだか老けた気がしますね)』



『あ、やっと起きた』


『火神くん…ん、ん?』


なんでいきなりキスされているのでしょうか、
それに何で僕は泣いてる?


『何す『お前なんか変な夢でも見たのか?』


夢?ああ、そういえば


『何か中学の時の夢だったと思います。』

あーやっぱそれかよ、って続けて悪態をついてくる君をみるとなんか安心するのは、


『お前はもう誠凛(こっち)の仲間なんだからさ、勝手にウジウジしてんなよ』


あの時感じた虚無感というのか、
何か大切なものを失った感覚を
一瞬で奪い去ってくれるようで、


『おい、黒子、聞いてんのかよ』


ちょっと悔しくて照れくさかったので


『なんか嫉妬してるように聞こえるんですけど』


って冗談で言ってやったのに

『…は、はあ!?ばっ、ばかじゃねーの!?』

って顔真っ赤にして怒ってくる君が
面白くて仕方ない。


懐旧の情で少し弱ってた僕を

ほんの数分で元通りにできる君。


こんな関係がずっと続いたらいいのに、

今度こそ、願いが叶いますように、と

ちょうど見えたキレイな晴れ間に強く願った。





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これ完全に付き合ってますね(笑)
火黒ハマります。好き同士だけど深い友情みたいな火黒好きです。
キセキと黒子のややこしい事情は解んないけど、黒子のこと必死で考えてる火神くん可愛いと思うんだ。

briefは「短時間の、ほんの少しの」って意味です。

2012*08*13
















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