PKMN | ナノ

Wataru




You have bewitched me, body and soul and I love.
I love, I love you. by JaneAusten

- Wataru Only -



ワタル | 怪我

「見せろ」
「イヤです」
「ミシャ」
「〜〜髪を切っても、メイクを変えても気づかないのに、どうして気づいたんですかっ」
「血の匂いがする」
(生粋の戦闘民族…)
「右側を庇ってるな、ケガをしたのはそっちか」
「ヒッ ナンデ」
「ミシャ、俺が口で言っている内に言うとおりにしろ。その後は保障しないからな」





ワタル | 耳掃除

「…」
「ワタルさん、耳どうしかしましたか」
「…ン、いや…」
「耳掃除します?」
「…」
「眉間にシワ」
「いや、ミシャは悪くない… 他人に耳を掃除させることに、抵抗が…」
「人体の急所ですもんね、大丈夫殺しませんよ いまは」
(なるべく機嫌を損ねないようにしよう…)


「ミシャ」
「はい、なんですかワタルさん あら綿棒」
「…頼んでいいか?」
「ふふ、喜んで 気に入ってもらえたようで良かったです」





ワタル | ストーブ

「ワタルさん、ストーブ点けて良いですか?」
「ああ… ミシャ、俺がやる」
「え」
「電子点火式じゃないんだ、マッチで火をつけるから慣れてないと火傷する」
「うちのおばあちゃんの家もこれだったからできますよ」
「そうか」
「はい、マッチ借ります」
「…」 無言で見つめる
「できたー」
「…火傷してないか」
「ワタルさん、別にわたしは草タイプのポケモンじゃないので大丈夫ですよ」





ワタル | Re:カイリューとニンフィア

「ミシャ」
「む」
「ただいま、何か変わったことは」 ちゅう
「ないです、というかカイリューの巣に入ってくるほど根性のあるポケモンいないです」
「はは、そうだな」
「それよりもまさか…それは、」
「ああ、気に入ったから持って来た」
「〜〜もう、ドラゴンタイプが巣に気に入ったものを溜め込む趣味があるのは知ってましたが、これほどとは! 今度は何ですか、宝石ですかドレスですか美術品ですか」
「翡翠蚕のドレス、君の瞳に良く似合うとおもって」
「もういらないです! これで何着目になるっと思ってるんですか。一日一回しか着替えないし、わたしの身体はひとつです!」
「君が着替える時に、気に入ったものがないと困るだろう」
「理由がつまらないのでクーリングオフします」
「残念、不可だ」
「ムキ―!」





ワタル | セキエイチャンピオン×アイススケーター

__「昨日、報道されました人気タレントAさんと、グラビアアイドルBさんの熱愛報道について。本日Aさんが記者会見を…」
「…」
「…ワタルさんも、わたしとの関係がバレたら記者会見するんです?」
「いや、誰も俺のそんなことに興味ないと思うが」
「セキエイチャンピオンがなにを」
「それをいうなら君の方が必要になるんじゃないか、男のファンが多いだろう」
「まあ、嫉妬してくれるんですか」
「事実だろう。それに君の演技は美しい、魅了されない男はどうかしている」
「魅了された人の筆頭ですもんね」 ぎゅうう
「否定はしない」





ワタル | 遭難

「まさかこんなに吹雪いてくるなんて。本格的になる前に小屋が見つかって良かったね、ゴマゾウ」
「ゴマッ!」
「薪木もあるし、ご飯もとりあえず三日分。その間に止んでくれるといいけど…せめて電波が繋がれば」
「… ゴッマ、マ!」
「きゃあ、どうしたのゴマゾウ。そんなにすり寄ってきて…もしかして慰めてくれている?」
「マ!」
「ありがとうね、ゴマゾウ大好き!」
「マッ、マッ! … ゴマ?」
「どうしたの、ゴマゾウ。外から何か…」 バンッ!

「ミシャ!!!」
「ぎゃああーーーー!」

「良かった、小屋に辿り着いたのか。怪我はしてないな、ゴマゾウは」
「わわわ」
「ゴマゴマ!」
「パウ〜 パウパウ」
「そうか、二人とも無事か…」
「わわわ ワタルさん かか カイリューも」
「ああ、どうした」
「じぇ、ジェイソンが飛び込んで着たかと…」
「…君はすこし映画を見過ぎだ」

「ワタルさん、どうしてここが」
「地図があった」
「え」
「君のことだから、入山前に念入りにルート確認をしていると思ってな。少し家の中を漁らせてもらった、…それに関して、少し怒ってもいいか」
「ぐう はい…」
「ミシャ、君は確かに真面目だし、事前準備を怠らない。だけどどうにも抜けているところがある」
「はい…」
「俺に君の行動を制限する権利はないから、こうして休日にパートナーと山に登ったことを非難するつもりはない。だが、君は滅多に山に登らない。いわば初心者だろう」
「はい…」
「山の天候は変わりやすいし、天気予報は万能とは言い難い。…そんなに俺は頼り辛いか」
「……え」
「…もう少し、自分危うさを自覚して。知識のある人間を頼ってくれ、俺に電話するのが嫌なら他の誰でもいいから」
「え、 あの、 そんなこと は」
「…すまない、言葉が過ぎた。とにかく、今日は休もう。君も疲れただろう、長話に付き合わせたな」
「…ワタルさん」
「…」
「あの、こういうのは放置すると後々面倒なことになるのが定石なので言っておきたいことがあるんですが良いんですか」
「後々めんど… いや、ああわかった。聞こう、」
「ワタルさんが来てくれて安心しました、ありがとうございます」
「__」
「きっとワタルさんじゃないとここまでほっとしなかっただろうから、だから…ワタルさんで良かったです。遭難したわたしが言うのも烏滸がましいんですが」
「_____いや、 …そうか」
「はい」
「そうか」
「はい、」
「…君が、  遭難して、白い雪に埋もれて死んでいるかもしれないと思ったとき、生きた心地がしなかった」
「ぐっ それは、すみません…」
「もう軽率なことはしないでくれ」
「はい…」
「できればずっと俺の家に居てくれ、あそこが一番安全なんだ」
「え、それはちょっと」
「解っている、戯言だ。もう寝よう、…ミシャ、」
「はい?」
「俺は死体を抱きしめる趣味も、キスをする趣味もないからな」
「そりゃそうでしょうとも…!」
「ああ、だから俺をそうしてくれるな」

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