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大人になるっていうのは面倒な事ばかりだとクダリは思う。
大人になると好き嫌いしちゃいけないし、体裁を気にしないといけない。身形も確りして、自分を偽らないといけない。子供の時はそんなことは求められなかったし気にもしなくて良かった。そういうと双子の弟は凄く怒る。子供のままではいられない、もう大人なのだから確りしないと。そう言って眉を顰める弟がクダリは嫌いだった。ノボリとクダリは何時も同じだった、

ずっと一緒、お腹の中から一緒だった。小学校も中学校も、高校も大学も一緒で二人ともポケモンが大好き。電車もすき、多少の機微の違いはあれど、互いに同じ時間を過ごしているから互いの事は一番良く解っている。

クダリは大人と言う枠線が窮屈でしかたなかった。
ノボリだって同じはずだ。

だからノボリは怒る時変にピリピリしている。そんなノボリが、クダリは嫌でしょうがなかった。サブウェイマスターという仕事だって、好きの延長線上でしかない。好きだから努力した、好きだから頑張ったその結果なのに今はその結果に縛られている。でも大人になったから自分で生計を立てなきゃいけ

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