PKMN | ナノ

Wataru





Wataru Only
- ギャグ中心 -


ワタル | 脱皮

「ワタルさん」
「ん?」
「ハクリューちゃん元気がなさそうなんですけど、わたしじゃ良く解らなくて」
「そうか、見に行ってくる」
「ごめんなさい、おねがいします」


「脱皮だな」
「だっぴ」
「最近食欲がなかったし、間違いないだろう」
「何かしてあげられることはありますか」
「脱皮が始まるまで怠そうにしているから気にかけてやるくらいだ、あとは脱皮不全…失敗していたら手伝う」
「なるほど、…あまり力になれなくてごめんね」 ナデナデ
「クルルル」
「脱皮をすると、どうなるんですか」
「身体が大きくなって、鱗が再構成される。古い組織を脱いで、体の表面組織を新しくするんだ」
「へえ…」
「前に見たミニリュウを覚えているか」
「あ、あのハクリューと同じくらい長いミニリュウ?」
「ああ。あれはかなり脱皮を繰り返した個体だ。ミニリュウは元々小さいから、体の大きさですぐに年齢が解る」
「ミニリュウって最大でどのくらいになるの?」
「途中でハクリューに進化する個体もあるが、最大1.8~2.0mくらいだ」
「わたしより大きい…」
「俺よりも大きいよ」
「わたしも脱皮したい…」
「ハクリューの脱皮殻は縁起物だ、欲しいならとっておくぞ? 脱皮できるようにお願いしてみると良い」



「脱皮できますように」 ナムナム
「クゥゥ〜?」
(本当にやってる)






ワタル | こうか は ばつぐんだ!

スケートリングにやってきました

「ワタルさんはやらないんですか」 スィ〜
「……俺は遠慮しておく」
「楽しいですよ」
「やらない」
「ワタルさん」
「やらん」
「ほらほらそういわず」 手を引く
「待て待て待て本当にやらないからな、意味が解らない。どうしてそんな靴で氷の上に立てるんだ」
「バランスですよ、カイリューに乗って飛ぶのとおんなじです」
「同じじゃない」 大人気ない踏ん張り
「真顔」
「とにかく、俺はやらないからな」
「まあまあ」
「ミシャ!」


履かされた


「………………………………」 ブスゥ
(本当にイヤそうな顔だ)
「……」
「睨んでいてもかわりませんよ、ハイ 手をつないでいてあげますから」
「……」 ぎゅうう
「大丈夫ですよ、はい 右足」
「……グッ」
「お上手ですね、つぎは左足」
「…ガッ」
「どこからか攻撃でも受けてるんですか???」
「う  っけてない…!」
「重い重い あ、でもほら立ってますよ。ほら頑張って、ワタルさん」
「待て待て待て 放すな、引っ張るな、動くな!」 
「本気で叫ぶもん」
「…く、 どうしてこんな靴を履いてまで 氷の上なんかに立つんだ…! 理解できない…!」
「理屈で理解しようとしている あ、いまのちょっとギャグっぽ」
「少し黙っていてくれ!」 プルプルプル


色々とダメそうなので、外で見学だけしてもらいました






ワタル | ワタルとイブキと時々ミシャちゃん

「…」 ワタル帰宅

「あ、おかえりなさいワタルさん」 
「あら、兄さん おかえりなさい」 

「ただいまミシャ、 …イブキ、お前ここのところ毎日来てないか?」
「なによ悪いの、言っておくけど兄さんには迷惑かけてないわよ」
「俺にはな。でもお前の飯も寝床の準備も洗濯もミシャがしているだろう、ミシャの負担を増やすな」
「なによ自分も何もしてない癖に、えらっそう」
「…」 カチーン
「ま、 まあまあ。 ワタルさん、みんなでご飯食べるの楽しいじゃないですか。ほら、コタツあったかいですよ。お着換えして、一緒に入りましょう」
「……君が言うなら」
「ミシャ、ついでにお茶とってきて」
「……イブキ」
「うん、ワタルさんのお着換え終わったら取ってきますね。はいはい、ワタルさん寝室に行きましょう」


お着換えしました


「あ、この俳優おばさまが最近気に入っているのよね」
「…ああ、好きそうな顔だな。 じゃなくて、イブキ。お前本当に毎日毎日なにしに来ているんだ」
「外泊したくらいでどうこう言われないわよ、今年でわたし何歳だと思っているの」
「…」 黙ってみかんむこむこ
「そうじゃなくて、ジムリーダーがそう毎日自分の地域を離れるものじゃないと」
「フスベのドラゴン使いの膝元で問題を起こすバカはいないわよ」
「…だとしても、」
「ミシャ、みかんちょうだい」
「え? はい、どうぞ」 剥いたみかんをあげる
「なっ」 
「なによ、兄さんも食べたいなら剥けばいいじゃない」
「っ…」
「まあまあ、ワタルさんの次剥きますから ね?」
「あ、ああ」
「……もぐもぐ 前から思ってたのだけど、ミシャ。アンタ、兄さんを甘やかし過ぎよ」
「え」
「イブキ」
「いつの間にフスベの筆頭ドラゴン使いは、自分でみかんひとつ向けない腑抜けになったのかしら!?」
「いいいい イブキちゃん、おちついて!」
「別に自分で剥けないなんていってないだろう!!」
「わわわ ワタルさん落ち着いて! わたしみかん剥くの好きだから!ワタルさんもそれを知って、わたしにみかん剥かせてくれているだけなの! あ〜〜〜!みかんむくのたのしいなあ〜〜〜!」


なあ〜

あ〜

ァ~

(木霊)






ワタル | ハッピーライフ

「おい止まれ!」
「わ」
「ふ、アンタには恨みはねぇが…アンタの恋人には清算してもらわないといけねぇもんがたらふくあんだよ…。悪いが、一緒に来てもらうぜ!」
「一緒に、ですか? わかりました」
「おっと嫌がってもムダ ____ なんて?」
「どこか行きたいんですよね、道に迷ったんですか。わたしも案内が得意な方とは言い難いですが、お力になれるように頑張りますね」
「あ、ハイ どうも… あ、じゃあこっちのバンに乗ってもらって」
「わたしがカーナビというわけですね!わかりました、よいっしょ」
「…」 パタン


パララパッパラーン 祝・誘拐せいこう! ヒャッハー!


「____ハッ! 気づいたら眠っていました…あれ、ここは。あの道に迷った人はどこに…ん、後ろで手が縛られて… なんででしょうか…?」 

答え:誘拐

「あら、わたしのポケットから携帯がなくなって… これじゃあワタルさんに電話することもできないわ、どうしましょう どこかで落としていて誰かがうっかりワタルさんの電話に出たりしたら、あの人心配性なのよね… また誘拐だのなんだの勘違いしちゃう」

ワタル:正解

「うーん、なんとかして帰らないと。あ、こんなところにガラスの破片が。これでなんとかなりそうね!」 キコキコ

腕の拘束が解けたぞ!

「ついでに足も… うん、これでよし、と。 上の窓から飛び降りられそうね、このあたりの棚を足場に使えばどうにかなりそう。よいっしょ、うんしょ いけたー!」

行動力:◎

「あら、けっこう高いところにあるのね。木に飛び移ればどうにかなりそう、うっかり骨折しちゃいそうだけど背に腹にはかえられないわね てーい」

思い切り:プライスレス

「ぷは! どうにかなったわあ、わたしってやぱり運がいいのねぇ。よいっしょ、ちょっとボロボロな気がするけど良いでしょう。パンプスは邪魔だから脱いで… 行きましょう」 

アノクソアマドコニイキヤガッター!

「あら、やまびこ?」 すたすた


一方そのころ…


「…」
「ふん、本当に一人で来るとは思わなかったぜ…ワタルさんよぉ」
「…ミシャはどこだ」
「さあどこだろうね」
「彼女に手出しをしたらただでは済まさんぞ」
「おお〜こわい。一応いまは無事とだけ言っておこうか、まあ…いまは、だけどな」
「貴様っ…!」
「フン、天下のセキエイチャンピオン様も大事な恋人を人質にとられちゃなんもできねぇってか! 滑稽なことこの上ないね、ヒャッハハハ! じゃあまずは、その持ってるボール全部捨てて貰おうか? おっと、そのご自慢のマントも脱いでもらうぜ。ヒラヒラの下にボール隠されてちゃたまんねぇからな」
「…」 バサッ
「ヒッヒヒ… さて、どうしてやろうか。まずは爪を剥いで、そのあと指を自分で落としてもらおうかな おっとその男前な顔もズタズタにしてやらねぇと…恋人がお前の死体を見ても、誰かわからないくらいにな!」
「…」
「そうと決まれば、まずはか_____


「あら」 草むらから野生のミシャが飛び出してきた!


「_____」
「_____」

「ワタルさん、どうしてここが解ったの。ああ違うのよ、これはちょっと転んだだけでなにもないの、本当に何もないわ。電話も落としちゃったのだけど、別に誘拐とかされた訳じゃないから安心して。ね? ほら、元気!」 ムンッ
「……ミシャ」
「はい、ミシャです。マントもボールも落としちゃってあなたらしくない、どうしたんですか。大事なものでしょう、落としちゃダメですよ」 ヒョイヒョイ
「お おおおお おま、なん なんで…!」
「あら? まあ、あなたはあの時道を尋ねていらしたひと! どこにもいないから探したんですよ、わたし車に乗ってから記憶がなくて、いつのまにか知らない場所で手足を縛られてね。びっくりしました!」
「………ほう」
「ぐっ う」
「あなたは大丈夫ですか?あなたも逃げ出してきたんですね、お互い大変でしたね。でももう大丈夫ですよ、ワタルさんがいますから。あ、このひとわたしの恋人なんですけど。とっても強くて、とっても権力がある人なので、きっとすぐにお家まで連れてってくれます! ね、ワタルさん!」
「そうだな」 ただしお前の家はブタ箱だという笑顔
「ち、 チクショーーー!」 ダッシュ逃げ
「あ、道に迷った人! いったいどちらへ!」
「カイリュー!」 ボール投擲
「パウウウ!」 
「破壊光線!」 
「きゃあああ!」


ギャーーーー!    ピーポーピーポー


「ミシャ、何度言わばわかる。知らない人間についていくな、言うことを聞くな、信じるな」
「はいわかっています、大丈夫です。わたしこう見えて勘は良い方なので」
「どの口が言ってるんだ、ん? 今年で誘拐されたのは何度目だ、言ってみろ」 ほっぺギュウウウウ
「い、いひゃい いひゃい ゆ、誘拐されていません、ちょっと道に迷っただけで」
「それと、毎回逃げだしてくるのは止めろ! いつもボロボロになって…俺が助けに行くから、信じて待っていてくれ」
「でも…」
「…」
「ワタルさん、すぐ力業で解決しようとするから… わたしが抜け出してきた方が被害が少ないでしょう?」
「………」
「パウウ」 アチャー
「…わかった、君が俺の言うことを聞くつもりがないというのは良く解った。それなら俺にも考えがある」
「え、」
「ミシャ、確か家の冷凍庫に昨年の限定フレーバーのハーゲンダッツが3つ残っていたな」
「え、ええ…復刻がなかったから、大事に食べて… ま、まさか…!」
「全部食べる」
「なななななんてことを! それが人のすることですか!?ワタルさん、まってワタルさんそれだけはやめて!もうあれしかないの、あれを食べたらもう食べられないフレーバーなの!」
「知らない、俺のいうことを聞かないミシャの言葉をきく道理がない。安心しろ、全部味わってやる。今夜中に」
「ごめんなさいごめんなさい わたしが悪かったから、わたしがわるかったですぅ言うことをききますから、それだけはあー! それだけはやめてぇー!」
「…本当だな」
「うぐ ぐす はい」
「ほんっとうに、俺のいうことを聞くんだな。二言はないな」
「あい わ、わたるしゃんのいうこと、 ずびっ ききます」
「…はあ、」 ぎゅう
「!」
「君が無事でよかった」
「…ふふ、わたしもワタルさんが無事でよかったです。      あ、あとアイスも」
「ミシャ、君は本当に… いやもういい、はあ今日は疲れた」

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