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Wataru,Daigo


Man errs as long as he strives.
by Goethe




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ワタル | 怖いはなし※グロ注意

「包帯かえます」
「ああ」
「腕上げてください、うん大分良くなりましたね」
「君には迷惑をかける」
「いいですよ、これくらい。怖いので、どうしてこんなケガをされたのかは聞きませんが」
(助かる…) とても話せることをしてないチャンピオン
「そういえば前から気になっていたんですが、ここのお腹のキズはどうしたんですか」
「ん? ああ、ここは____たしかパニック状態になった野生のポケモンを落ち着かせようとしてヘマをしたんだ」
「ほう」
「ツメがあたって腹が裂けた」
「おう…」
「それで腸がこぼれて」
「おおう!?」
「抑えこんで病院に… ミシャ?」
「わたし…ワタルさんとやっていけるか不安になってきました」
「どうしたんだ突然」


ワタル | 流れ星みたいに落ちてきて

ラピュタ視聴中

「…ワタルさん、カイリューに乗って飛び回っていますけど落ちることあるんですか?」
「あるぞ」
「そうしたらわたしが受け止めますね、こうパズーみたいに」
「俺を、君が」
「あ、無理だろうって顔をしている。無理じゃないですよ、わたしがキャッチしてあげます」
「…普通、逆じゃないのか」
「わたしはポケモンに乗って空を飛ばないです」
「なるほど…?」
「それにシータと同じ色のマント着ていますし、王族じゃなくても古い一族の末裔となれば、ワタルさんは実質シータちゃんです」
「俺が…シータだった…?」
「わたしはパズーです。だから落ちてくるのはワタルさんで、わたしがキャッチします」
「この…横抱き、で?」
「そう横抱きで」
「…ハハッ 君は本当に、いつもおかしなことをいう」
「あ、冗談だと思って。本気です、本気ですよわたしは。だからいつでも、安心してわたしのところに落ちてきてくれて良いですからね」
「考えておく」


ワタル | ポンコツカーナビ

「あ」
「どうした」
「ワタルさん、さっきの信号右折だったみたいです」
「どうしていつも通り過ぎてから言うんだ」


ダイゴ | カーナビ不要

「あ」
「どうしたの」
「ダイゴさん、さっきの信号右折だったみたいです」
「なるほど」
「…ダイゴさん右折、右折です! 左折じゃなくて!」
「大丈夫だいじょうぶ、ぐるぐる回っていればいつか着くよ」
「ダイゴさん!?」


ワタル | 請求書

カタン
(ん、郵便… 請求書? なんだろう、カードから落ちなかったとかかな。えっと金額は…一、十、百、千、万、じゅうま_______)



カラカラ
「ただいま」
「わわわ ワタルさん!!!!!」
「っ な、なんだ、どうしたんだミシャ」
「せせせ せいきゅう 請求書 い、いっせん いっせんま」
「は? …この紙がなんだ、…ああ、これか」
「これかって、なにをしたんですか!?」
「いや…すこし、いろいろ…」
「すこし!?」
「落ち着け、この前リーグに要請があった件で少しごたついただけだ。市街地への被害が甚大で、修繕の費用が足りないというから俺に請求書を送れと業者に言ったんだ」
「で、でもこんなお金」
「渡してあるカードがあるだろ、オレンジ色の方だ」
「あります」
「あれにファイトマネーを入れてあるから、銀行で支払ってきてくれ」
「いっせんまん…」
「騒ぐような額じゃないだろう」


「…いっせんまん」
(まだ言ってる…)


ワタル | 吸血鬼とシスター

「これ以上近づいたら神のお力で身が焼けますよ」
「…」 静かに教会の扉を潜ろうとするワタルさん
「焼けこげますからね!!!」
「入ってほしいのか、入ってほしくないのかどっちなんだ」
「入ってほしくないに決まっているでしょう、来ないでください! 教会の子どもたちにはゆゆゆ、指一本触れさせません!」 デッキブラシ ブンブン
「子どもたちに危害を加えるつもりはない」
「え」 ほっ…
「だが君には用がある」
「いやーーー!」
「待て待て、話をきけ、ミシャ」
「来ないでください来ないでください! ああ神よ、どうかわたしをお守り イヤー!」 後ろからガシッと捕まえられる
「こんな鉄くず意味がないぞ」 十字架ポイッ
「わたしのペンダント、なんてことをするのですか。あれは牧師様から受け継いだ大切なものなのに」
「だからその牧師が、裏でどれほどの悪事を働いていたのか教えただろう」
「知りません、牧師様を殺した吸血鬼の言葉など信じません! わたしは、あの方に拾ってもらった恩があるんです」
「その恩人は、君を腐りきった変態趣味の貴族に二束三文で売り飛ばそうとしていた」
「そんなことする人じゃない ッヒ」
「君がこうして元気でいられるのも、教会の子どもたちが平穏に暮らせているのも、いったい誰のおかげだと」
「ウ 、やめ、首… 触らないで」
「番犬に駄賃のひとつ寄越しても、神は君を罰しないさ」
「イッ ヤ こわ、いことしないで」
「___大丈夫、すぐに怖くなくなる。そういう風に吸血鬼と人間(俺たち)はできているのだから」


ダイゴ | 吸血鬼とシスター

「君がボクのものになるなら、これからの教会の運営と子どもたちの安全を保障してあげるよ」
「…な、何様ですか 吸血鬼のくせに」
「ボクがそうだと知っている人間は一握りだ、君はそのひとりになってしまったわけで。ボクは父から受け継いだツワブキの事業を守るためにも君に口封じをしないといけない」
「ヒッ」
「殺してしまうのが一番早いし確実なのだけれど、選択肢をあげている。え、ボクって優しすぎない…?」
(自分で言うか…)
「ということで、返事はイエスorイエスなわけなのだけど。どうする、ミシャ?」
「…」
「…それとも、愚かにも逆らって。あの背神者みたいになりたいかな」
「牧師様は、わたしをひろって下さった恩人です!」
「うん、そうして拾った孤児を家畜のエサで育てて、奴隷商人に横流し。見目の良い子どもは、ド腐れ趣味のジジィ共に売りつけていたわけだ。立派じゃないか、君の言う牧師様っていうのは」
「…しょ、証拠があるわけじゃ」
「こだわるね、それだけの価値があるような人間には見えなかったけど」
「…」
「ともかく、だ。その人間はボクが殺してしまった、君たちは孤立無援の崖っぷち状態であることに変わりはない。さ、早いうちに決断して、ボクも暇じゃないんだ」
「あ、あなたのものになるというのは、」
「言葉通りの意味だよ。これから君は短い一生をボクのために捧げる、ボクのことだけを考えて、ボクだけを見て、ボクのためだけに尽くす。その身も心も、血の一滴でさえ」
「…子どもたちには、手を」
「諄い、ボクは自分の言ったことを違えたことはないよ。キミたち人間とは違ってね、」
「…わかりました、」
「ちゃんと言葉にしないと誓約の意味がない、君はどうするの誰のものになるの、君のご主人様は誰かな」
「…ダイゴ、さん です ダイゴさんの、ものになります」
「うん、良くできました。___じゃあさっそくだけど、その薄汚い服を脱いで頸を差し出してくれるかな。ずっと待たされて、いい加減頭がおかしくなりそうだ」

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