OnePeace | ナノ

Kaidou,Killar





Main | Kaidou,Killar



カイドウ | 大向うを唸らす

「オルガ〜」
「きゃあ」 後ろから突然掴み上げられる
「風呂入って来たのかァ、ポカポカしやがって」 頭ぐりぐり
「むぐ、やだ」
「あ゛ァ!? テメェ、俺を拒むたァ良い度胸じゃねぇか」 ほっぺぐいぐい
「ひえ まって、ツノがつめたい」
「ン〜? ああ、すまねぇ 大丈夫か、ケガしてねぇな」
「はい、大丈夫です また大きくなりましたね、一体どこまでお育ちになるつもりですか」
「なんでもデケェ方がいいだろうが」
「男の人の浪漫はわかりません、でも困りました… そんなにツノが大きいと当たると痛いし冷たいし、一緒に寝るのはちょっと…」
「ふざけんじゃねぇぞ、俺を布団から追い出してどこの野郎を誘おうってぇ!? 俺(湯たんぽ)がいないと眠れないって言ったのは嘘だったのかチクショウ! さてはテメェ、そうやって今まで色んな男を惑わして掌で転がしてきやがったんだな この魔性の女許せねぇ! お前が誰のものか骨の髄まで解らせてやろうかァ!」
「そんな風にいうのはあなただけですよ」 よしよし
「うぉろろろ すてないでくれよぉ おれだけをずっといちばんにしてくれよ うぉろろろ」

「ムハハハ 見てみろよ、カス野郎! 野生のカイドウさんが姐さんに縋りついて赤ん坊みたいに泣き喚いてらぁ!」
「ハア、これじゃあ下の者に示しがつかねぇ。 オルガさん、カイドウさんを連れてさっさと寝室に戻ってくれ、宴の片づけはこのバカにさせておく」

「ありがとう、甘えさせていただきますね」 大看板のクロスカウンターを傍目に、カイドウと一緒に寝室に入る


(ターターターター タッタターン)


「カイドウさん、ちょっといいか」 コンコン

「んが ___おお゛、キングか 向こうで待ってろ、すぐに行く」 頭をガシガシしながらのっそりと起きる
「ん… あなた」
「おう、キングに呼ばれたから行ってくらァ お前はもう少し寝てろ、風呂と飯を用意させる」
「…はい」 昨夜のお楽しみが色濃く残り、肢体を撫でられて悩ましく震える女にキスを落として散らばった服… ではなく、丁寧に準備された洗濯済みの服を着て部屋を出る(躾済)

「おう、何かあったのか」
「ああ、朝早くからすまない カイドウさん、じつ は  」 どすどすやって来たカイドウを見て、不自然に固まる火災
「カイドウさんが前から気にかけてた件なんだが、 」 葉巻を口から落とす疫災

「ン、どうしたテメェら」 カイドウのツノに集まる視線

「…」 言葉を選ぶ余り何も言えない火災
「…」 ツッコミ待ちなのかあえてなのか見極められず黙る疫災
「あ、 そ 総督…」 最近カイドウさんが拾ってきた未来の旱害

「おう、どうした」
「あの、ツノが」 幼さゆえの怖いもの知らずの特攻

「ツノォ? ツノがどうしたってぇ 」 ツノに触れた手がふわあという手触りに包まれる

(自分で取ると破いてしまう可能性があるので)そっと疫災に取ってもらったのは、水色の毛糸で編まれたナイトキャップ(ツノ用)で先の方には可愛らしい黄色のポンポンが付いていた



「……オルガ、おめぇよぉ 頼むから俺に何かするときは一言いれてくれ、危うく愧死(*1)しちまうところだったぜ…」
「?」

(*1) 愧死=恥ずか死

Tips !
夫の角がどんどん大きくなって、あたると痛いし冬は冷たいので手作りの毛糸でツノ用ナイトキャップを作ってあげる彼女 ツノは感覚がない上、カイドウには鏡を見る文化がないので、つけたまま部屋から出てきてしまう






カイドウ | 山姫

「最近、あの人がどんどん大きくなってきたでしょう」
「ああ」
「それでね 困ってしまって、わたしあまり大きくなれないから。その…やっぱり大きい男の人からすると、サイズ感覚の合わない女は面倒だと思うのかしら」
「…オルガさん、カイドウさんはあの通り酒が入ると見境がなくなる人だが。俺が知る限り、あの人がここまで心身砕いてまで傍に置いたのはアンタが初めてだ。あの人はアンタに本気で惚れている」
「ほ、本当に」
「ああ、だから余計なことは考えずアンタはあの人の傍にいろ」
「ふふ、キングくんにそう言って貰えるとほっとするわ。あの人とずっと一緒にやってきた右腕さんだものね」
「アンタに出会ってから、カイドウさんが無意味な自殺に走ることも少なくなった。その点は、俺も感謝している」
「わたし、あの人に好きいてもらえるように頑張るわ。相談に乗ってくれてありがとうね」
「……ほどほどにしろよ」



「____で、今回の自殺の理由はなんだ」
「あ、兄御… その、『嫁が可愛いすぎて辛い』そうで」
「…」 天を仰ぐ火災

その他、自殺未遂男の供述
『俺みたいな男、ずっと愛してもらえるわけない』
『他の男に目移りされるまえに、最高に愛されたままで死にたい』 など





カイドウ | 千代結び

「うおろろ うおろろ」 龍の尻尾どすんどすん
「…」
「オルガ、俺が悪かった だから話をしてくれよぉ」 蜷局の中でそっぽ向く小さな背中に鼻先をぐりぐり押し付ける
「(無視)」
「うおろろろ〜〜!」

「…オルガさん、泣いているカイドウさんの髭をちょうちょ結びするのは止めてやれ」





Killer | Marshmallow

キラーが大怪我をしたようです

「…すまない」 むにゅう
「…」
「…心配をかけた」 むにゅう
「…」
「…その穴を塞がれたら空気が」
「…」 手に持ったマシュマロをむにゅむにゅしながらじとりとキラーを見上げる
「…だからな、オルガ ぐ」 無慈悲にも最後の穴に詰められたマシュマロ
「おお、全部いったな」 

それを後ろから見ていたキッド、彼の前にはマスクの穴という穴をマシュマロで塞がれた相棒の姿が

「______ ズゾッ ズッ ズッ もぐもぐ」
「あ、食いやがった」
「 ズッ ま もぐ まて ズゾッ むぐ はなしを オルガ ズゾゾゾッ ぐう あま、 うっぷ 」 食べて行く端から埋め込まれるマシュマロ

「ギブアップだ、すまない、すまなかったオルガ、反省している だから止めてくれ」
「しりません、あなたなんて」 むにゅう
「待て待て待て、もう食えない キッド、助けてくれ」
「あ゛? こんな無力な女一人、押し退けちまえば良い。お前なら楽勝だろうが」
「キッド… それができなからこま ずぞっ うっぷ… アマァ…」
「あら、マシュマロがもうない」
「おう、こっちにあるぞ」 新しいパックを開けてくれる優しい船長
「キッド… もしかしてお前も怒ってるのか…」
「ハァ? 怒ってねぇよ、俺がお前の立場なら同じように敵に突っ込むからな」
「じゃあ、な」
「おいオルガ、コイツ懲りてねぇぞ もっと詰めてやれ」
「ハ?」
「はい」 むきゅう
「ハ?」
「俺は別に怒ってねぇよ、けどオルガがどうかは知らねぇ テメェの女だろ、テメェでどうにかしろ」
「ハ?」 

むぎゅうと無慈悲に穴に詰め込まれるマシュマロ、そしてキッドの手には新しいマシュマロ、怒りが収まる様子のないオルガ… 果たしてキラーは、このマシュマロ地獄からこの先生きのこれるのだろうか___! 乞う、ご期待!





Killer | More troublesome the child is, the cuter he is.

ワノ国、常影港_____、
詳細は省くが、ハートの海賊団とキッド海賊団で合同炊飯をすることに。互いを監視する意味で、一人ずつ調理担当クルー(キラー、オルガ)を出すことに

「料理はな、慣れれば目分量で大抵の味は決まる」
「なるほど」
「だが慣れればの話だ、素人は分量をまもれ」
「はい、わかりました」 スプーン山盛り一杯の塩をナベにぶち込もうとする
「ファッーっ お前人の話をきいていたのか! ハートの海賊団の教育はどうなっている!」 力づくで阻止するキラーシェフ

「いやホント、ありがとうなあキラー そいつの面倒みてくれて」
「ほんと有難う、介護役助かるぜ」
「傍で見てやっていてくれ、目を放すと何をしでかすか」
「本当はわたしの役割なんだけど、ほらいま手一杯だからごめんね」

「お前らは敵船のクルーに何を言っている??? 待て待て待て、目を放した隙にお前は、なにを、しようとしてる!!」
「滋養に良いと聞いたので餡子を入れようかと」
「ファッファッファッ! コイツ、正気なのか もういい、お前はそこにいろ。何もするな、全部俺がやる。いいか動くな、お前はここに座っているだけで良い 子どもでもできるだろう」 オルガを樽の上に座らせて、オルガの両手を膝の上に押し付けながら言い聞かせるキラー
「…ふふ」
「…何がおかしい、」
「みんな、わたしが何かするとすごく怒って出ていけって」
「だろうな」
「キャプテンも、ゴミを見るような目でわたしを見て舌打ちをするんです」
「おまっ、 お前、(基本的にクルーに激甘な)トラファルガーのそれは相当キレてるぞ」
「でも、キラーさんはここに居ていいって」
「!」
「すごく嬉しくて、だからそのありがとうございます」 キラーの手をきゅうと握る
「……」




「ハッ? なに、クルーをひとり増やしたい? 面倒は見るから? ハートの海賊団のクルー? キラー、テメェ、アイツらにやべぇ薬でも打たれてねぇか???」
「明るい海賊団には必要な人材と思うんだが…」
「そういう話してんじゃねぇよバカ野郎」

back

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -