OnePeace | ナノ

怒って殴ろうとしてくるあなたに対して、





Partner | Zoro,Doflamingo,Crocodile,
Shanks,Trafalgar



ロロノア・ゾロ | 殴られてくれる

怒らせた原因を解っていないが、一応殴られてくれる。それでオルガの気が済むなら(怒っている原因を理解する方が難易度高い)と思ったが、なぜか殴った本人オルガの方がじわりと滲むように泣き始めるのでギョッとする。特に力を籠めていたわけでもないのに、

「手…いたい… て、てつみたい…」
「ウソだろ!?」

優秀な船医により骨にヒビが入っているので、全治×週間と診断される。鎮痛剤を貰って落ち着いているオルガより、その後ろで被害者(ゾロ)の方が顔を真っ青している。それからケガが治るまで発情期のクマみたいにオルガの周りをウロウロするし、それ以降オルガが怒って手を上げようとすると全力ダッシュで逃げるようになる。




ドンキホーテ・ドフラミンゴ | 直接は殴られてくれない

普段から体格と力の違いを心得ている。オルガの方がケガをするのが目に見えているから殴られてくれない。けれど、普段滅多に怒らないこともあり一度怒ると中々冷めない上、感情が昂って泣いてしまうオルガを落ち着かせるためにクッションガードを採用。

ソファで寝転がっていたドフラミンゴに馬乗りになって殴ってくるオルガの拳をクッションで受け止め、「イテェ」「今のは効いたなァ」と棒読み台詞を返してくれるお兄ちゃん気質。さしずめ、大きなラインが子ネコの猫パンチを受け止めているような構図となる。

「気は済んだか」
「……くすん」

そして体力もないので長続きはしない。クッションの上に俯せて、鼻を啜るオルガを抱きしめてあやしてあげるドフラミンゴ。オルガが落ち着いたらもう一度謝るし、涙で腫れた目を暖めるようにほかほかタオルも用意してくれる。オルガが好きなお菓子や夕飯メニューと、アフターケアを欠かさない。

やり過ぎて「甘やかさないで!」と結局怒らせることもある。ドフラミンゴはこれに関しては何が悪いのがまったくわかっていないので、負のループ。甘やかしのカリスマ。




サー・クロコダイル | 殴られてくれない

大した力もないし、無害極まりないと把握している。けれど戯れ程度とはいえ殴られるのは矜持に障る…という体で、ついでにいうとオルガの手の方がただじゃすまないからな…くらいの割合で嘯いて、殴られてくれない。オルガの拳が入ったところから砂化しての戻しての繰り返し、ムキになるオルガを眼下に優雅に葉巻をパンチカットする余裕の入り様。

「ギブアップするかね、”お嬢さん”」

永く連れ添ったオルガ、クロコダイルと過ごした時間の分だけ互いに年の瀬を重ねている。お嬢さんという年齢はとうに過ぎているのだから、それはクロコダイルがオルガの非力さとヒステリーを揶揄する言葉。弄ぶようなセリフにオルガの顔はカァと赤くなって、息荒く膨らませている頬も相俟ってトマトのようで。

堰を切ったようなひとつ笑い始めるクロコダイル、突然のことだったのでオルガは驚いて拳が止まる。困惑するオルガに、「ボトルを開けるか、オリィ」と密かに仕入れていたオルガ好みの甘いワインを開けて、サー自らワイングラスに注いでくれた。

マイペースなクロコダイルに、すっかり怒る気も失せる。彼に肩を抱かれながらワイングラスを傾けるオルガ、感想を口にせずともグラスを傾けるペースと薄紅色に染まった頬が綻ぶように微笑む様子に見て取れる。オルガのワインはクロコダイルには甘すぎるので、自分は何時ものお気に入りのワインを傾けながら、オルガの目尻に少しだけ残っている涙の痕を涸らす。




赤髪のシャンクス | 殴られてくれる四皇

「待て待て待て、何をそんなに怒って ぐふっ」

殴られてあげている回数が多いので、上手な殴られ方も解っている。お道化た様子を見せながら、オルガの拳が傷つかないように力を抜いて、上手に殴られてくれる四皇。けれど、怒られている意味が解らない。女の怒りだけは、力と金で解決できない事案。これはマズいなというレベルのものだと、それとなく優秀な副官が耳打ちしてくれるが…チラリと彼が我関さずの体でいることを確認して、今回は自分のしょうもないやらかしであると把握する。

ちなみに今回は、停泊している野良島の娼館帰りシャツに艶めかしいルージュの痕を残して帰って来たのが原因。本当にどうしようもない。

殴られた数が多いし、殴られ方も解っている。だが、オルガをいくら怒らせても、オルガに許して貰う方法は解らない図体ばかり大きくなった子どもシャンクス。

「オルガ、この前は悪かったな。俺もお前に殴られて目が覚めたよ、この通り反省している。仲直りの印といっちゃなんだが、一緒に昼飯でも…」
「___」無視

このタイミングで許して貰えないと長期戦になる。結局、見つけてきたオルガ好みのレストランには、ヤソップ(名誉顧問)やスネイク(相談役)と行くことになる。アドバイスを貰って仲直りするが、三日目に突入するとシャンクスの限界が先に来る。本気で駄々を捏ねてオルガが許してくれるまで全身片腕使ってしがみ付いて剥がれずに泣いて喚き散らす四十路の四皇というホラー映像が見られる。(赤髪海賊団名物)




トラファルガー・ロー | 一応、殴られてくれる

「ちょっと待て」

殴ろうとしたオルガの拳を避けて、ケガをしないように緩く羽交い締めしながら初手待てをかける。暴れるオルガを放って、内線でシャチかペンギンを呼び出すトラファルガー・ロー。そうして今回も何も知らされていないペンギンがのこのこやって来たので、トラファルガー・ロー専用オペ室を展開。そこから華麗に切断からの接合にて、ペンギンの腕をオルガと入れ替える。

「お、おれの腕!?」
「良いか、その腕ならいくら殴っても良いが今後のために教えて置く。人間を殴る時は、こうやって拳を握れ。さっきの握り方だとお前の骨がイっちまう。それと、自分より図体のデカイ奴を相手にするなら、殴るべき急所は」
「ねえ、キャプテンおれの腕なんで!? せめてオルガの腕くっつけて アーッ!!」

騒ぐペンギンを資料室の本と入れ替えて、オルガの腕はベッドの上に保管。ペンギンに接合して、いつもみたいに暴れたら柔いオルガの腕はひとたまりもない、リスク回避のために接合しなかった。怒涛の展開についていけず、クエスチョンマークを浮かべるオルガに「わかったか」とまるで子どもに道理を教える先生のような顔をするトラファルガーに訳も分からず「わ、わかりました」と頷いてしまう。

怒っていた理由も分からず、取り敢えずトラファルガーが満足するまでペンギンの腕で彼を殴り。満足したところで、ペンギンに腕は返却された。教え方が良いので、オルガが殴ったところが青痣になっているが「気にしてねぇ」「お前を怒らせた俺が悪い」とおにぎりもぐもぐ。

食事を摂れば半日くらいで治る。別に甘やかしではなくて、オルガから向けられる感情は怒りであろうとなんでも享受したいだけ…口では言わないが。殴り方は、丁度良い機会だったので今後のために教えた。

back

×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -