※絡みついて逃がすつもりのないダイゴさん
「起き上がれなくて当然、そういう抱き方したから」
ネーと浮遊するダンバルにキスをするダイゴさんに、ぞっとした。
「…ダイゴさんって、時々怖いです」
「うん、そういうことを素直に言ってくれるから君のこと好き」
「言わない方が良い?」
「言って、なんでも。でないとボク君が嫌がるようなことしちゃうかも」
恐らく言葉に偽りなく、そうなったら彼は本当にわたしが嫌なことをするのだろう。きっと泣いて嫌がっても、
とろりと銀を溶かした瞳が眇められて、わたしの首筋に手が触れる。御曹司という肩書とは裏腹に、彼の手は分厚くて傷だらけだ。それがポケモンたちとの交流によるものか、趣味の採掘によるものかは知れない…あるいは両方だろうか。
黙っていると、その手は喉から鎖骨へ。そうして心臓の上でぴたりと止まる、少しだけ力をかけて横になっていたわたしの仰向けに転がす。その上に被さるようにして、ちうと胸元にキスをくれた。
「白いブラウスにきっと栄えるよ、シノ」
肌に残った朱色の証をなぞっては、クツクツと笑う。ひとりだけ満足そうにしている顔が恨めしい、でも反撃したら倍返しされるのは目に見えているので大人しく、彼の首に腕を回した。