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Jade.Leech | Why did you think you could win?

「どうも、一度でいいからジェイド・リーチにゲームで勝ちたい委員会の会長です」
「はあ、それは無駄な努力ご苦労様です」
「花札で勝負じゃ!!!」
「ハナフダ? これはトランプみたいなものでしょうか、にしては少しカードが小さいですね」 うきうき
(ふふーん、さすがのジェイドも、こんな(わたしの故郷の)超ローカル遊戯は知らないはず)
「これは、どのように遊ぶものなのですか」
「こいこいだよ、ジェイド!絶対!泣かす! デュエルスタンバイ!」
「そのアニメーションは違うカード遊びでは?」

一戦目: ミワの勝利

「いええーーーーー!」 勝利の雄たけび
「おやおや、負けてしまいました」
「やった! やった!」
「うれしそうですね、とても初見の相手にルールを教えず一方的な試合をして勝利したひとの様子に見えません」
「負け惜しみはやめてくれないかい、まったくみっともない」 天狗
「それもそうですね」 さっさっ
「ん、なにしてるの」
「恥知らずにも、勝者のあなたに敗者の僕から提案が。もう一度、お手合わせ願えませんか」
「え〜〜、どうしようかなあ」 いじわる顔
「そんないじわる言わないでください、僕泣いてしまいそうです しくしく」
「ふっふーん、しょうがないなあ。もう一回だけなんだからねえ」
「ええ、もう一度だけでかまいません ああ、ところでミワさん」
「ん?」
「一度で良いとおっしゃいましたよね」
「はい?」
「ご自身の発言をお忘れですか。あなたが言ったのでしょうか『一度でいいからジェイド・リーチにゲームで勝ちたい』委員会の会長さん?」
「え、あ…ああ、まあね。でも、次もわたしが勝つでしょう。だって、ジェイドは花札のルール知らないんだから」
「ふふ、それはどうでしょう。勝負というものは、最後の瞬間までどう転ぶか分からないものですよ。___では、始めましょうか」

二戦目: ジェイド・リーチの勝利

「…」 呆然
「ふふ」
「…」
「ふ、 ふふっ あは、間抜けなその顔、好きです あなたって本当に、かわいそうなひと」 パシャ
「はっ いま写真とった!?」
「撮ってません」 しれっ
「撮ったでしょ、シャッター音したもの。やめて!消してよ!」
「いやです、勝手のヒトのスマートフォンに触らないでください」
「むがー!」
「はあ、僕…あなたの負け顔が癖になりそうです」 うっとり
「そんなもん癖にすな!」 ぶちぎれ

Tips !
ルールを知らないはずの彼女の故郷のゲームを一回で理解して無双するジェ。実は知らないふりをしていただけで最初から知っていたのか、本当に一回だけで理解したのか。どっちの真相でも二度おいしい。






Jade.Leech | Something unexpected happened !

デート中、とつぜん爆発が起こった!

「ジ、ジル く、くるしい…」 ぎゅううー
「すみません  ミワ、大丈夫ですか」 抱きこんだミワを確認
「けほっ うん、うん大丈夫。かばってくれてありが、 あーーーっ!」
「!」 びっくり
「じ、ジェイド 耳、みみがっ」 わなわな
「耳? …おや、」 耳鰭
「手ぇーーー!」
「おやおや」 水掻きと爪
「へ、へんしんが み、水を」 ふらふら
「いまひとりで歩き回るのは危険ですよ、ほら戻ってきて」 がしっ
「う、うう わ、たしをかばったから」
「違います、これは変身薬の問題です」
「変身薬…?」
「はい。種にもよりますが、人魚は危険に対して敏感です。今回のように身の危険を感じると、活性化した生存本能が魔法効果を上回ってしまい、こうして部分的に変身が解けてしまうことがあります。つまり、これは僕がセルフコントロールできない未熟者であったために起きたことで、決して貴女の責任ではない」
「ジェイド」 じーん
「こうした事態を防ぐために効果を増強した薬もあるのですが、薬効と副作用の強さは比例するので」
「え、副作用あるの」
「ええ、以前 興味本位で試したことがあるのですが、人魚に戻った瞬間に押し寄せる頭痛と吐き気、そして感覚麻痺の深刻さといったら…」 しんみり
「人魚って、大変なんだね…」
「ええ、だからもっと僕を愛してください。僕はあなたと出会うためだけに、大変な苦労をして陸に上がってきた健気な人魚なんです」
「けなげ?」
「ほら、キスして」
「ん」 ほっぺちう
「ふふ」 お返事のちう
「…ねえ、これ、放っておいて大丈夫なの」 耳鰭と手(これ)
「ええ、そのうち戻ります。ほら、さっきよりも落ち着いてきた」
「う、うーん」
「何か気になることでも」
「も、もっと近くでみてもいい?」
「ええ、かまいませんよ」 しゃがみ
「わ、わあ〜 緑。」
「あはは! 素直ですね、」
「そういえば、ジルの人魚の姿を見たことないかも」
「ええ、そうですね」
「…今度、人魚も泳げるプールに行く?」
「ふふ、僕が泳げる深さのプールなんて、あなた一瞬で溺れてしまいますよ」
「え!?」
「あなたを引き上げて人魚姫のようにキスをしてさしあげるのもロマンチックかもしれませんが。あいにく、僕たちはもう恋人同士なので、そんな回りくどいことはしなくても良いでしょう」
「それもロマンチックだけどね」
「…プール、この姿でよろしければご一緒しますよ」
「人間の?」
「ええ、この姿の僕は嫌い?」
「そうじゃないよ、でもジルはそれで楽しめるのかなあって」
「あなたがいるのなら、そこが僕の『海の底』ですよ。…それに、僕の人魚姿(あれ)は、少々…」
「?」
「…まだあなたには早いという話です。あまり困らせないで」 やれやれ、ぎゅうう
「困らせてないのに!」

Tips !
ジェイドの愛称を考える会。ジル。イド。エド。エイト。ジーニー。ドーイ。ドリー。エジィ。ジェージェー(JJ)…。ジルが一番、それっぽいかもしれない。ジェイドが意図的に敬語をしゃべっているとして、恋人には年相応に敬語抜けた口調でいる。






Jade.Leech | Lunch course offered by a devoted mermaid.

「おや」
「む」
「貴女がラウンジにいらっしゃるなんて、珍しいですね」
「うん、すごく緊張しているよ」
「ふふ、そんなに構えなくていいですよ。もっと肩の力を抜いてください、___お席にご案内いたしましょう」

モストロ・ラウンジ入店

(カウンター席だ)
「申し訳ありません、ただいまボックス席は満席でして……」 カウンターチェアの高さを調整
「え、あ。いいよ、いいよ! これくらいよじ登るから」
「ここは紳士淑女の社交場なので、よじ登られるのはマナー違反です」 すぱっ
(ちゃんと怒られてしまった…)
「さ、どうぞ。手を、」
「ん。おっと、…おお、」 ちょうど良い
「すぐにメニューをお持ちいたします」
「うん、ありがとうね」



(仕事をしているリーチくん、すごいなあ。同い歳とは思えない、) もぐもぐ

「―――で、――あとは、」 ばちこり

(あ、目が合った)

「…―――、では、―――。」 くるり

(わ、こっち来た)
「ミワさん」
「はい」
「どうされましたか。お食事について何か気になる点でも」
「ないよ。リーチくんがおすすめしてくれたメニュー、とってもおいしい。ありがとうね」
「ふふ、それは良かったです」 カウンター入り
「? もぐもぐ」 

さっとドリンク作りをはじめるリーチ。

「…こちらが気になるようでしたら、お作りいたしましょうか」
「え、い、 いい…。なんか、オシャレカクテルみたいだね」
「ふふ、校内ですから提供しているドリンクはすべてノンアルコールですよ。ご期待に沿えず申し訳ありません。___、」 すっとカウンターに出したドリンクを運ぶモブエイターたち
「…当たり前のことなのだけど。 あ、いま話しかけても大丈夫な感じ?」
「ええ、もちろん」
「よかった。…当たり前のことなのだけど、みんなちゃんと働いていて偉いね」
「雇用している生徒の9割がオクタヴィネル寮生で、雇用主がそのトップですからね。統率は取れていると思います、それに給金が良いので。それもモチベーションにつながっているのかと」
「そうなの!?」
「はい。ご存じの通り、オクタヴィネルの寮生は大半が人魚、あるいは、水辺を住処としている獣人となります。人魚の大半は入学を機に陸に上がったビギナーなので、伝手がなければ陸の金銭を得るのは難しい。…実際、陸の生活や文化に慣れるだけで精一杯で、アルバイトまで手が回らず、靴下一足すら買えないほど困窮していた寮生が以前は多くおりました」
「うわあ、リアル人魚事情…」
「ええ、オクタヴィネルの寮長はそこに目をつけまして。寮内ラウンジなら、学生生活との両立がしやすく、周りはほぼ身内なのでフォローも手厚い。さらに給金も良く、勤務態度によっては色がつくと分れば…あとは、ご覧のとおり」 にっこり
「アーシェングロットくん、本当にお商売が上手…」 関心
「ふふ、あくどい守銭奴と罵ってもバチはあたりませんよ。むしろ、アズールにとっては誉め言葉でしょうから」 すっ
「? 新しいドリンク」
「はい。僕のつまらない話を聞いてくださったお礼です。ミワさんにだけ、特別に」
「え」
「ああ、どうか秘密に。アズールに知られたら、確実に叱られますから……。だから、お願いです」 しい。
「う、ぐ」
「このモストロラウンジで過ごすひとときが、貴女にとって特別なものとなりますように。どうか、またいらしてください。そして……拙い僕の話を、また隣で聞いていただけたなら」
「な なら…?」 ごくり
「ふふ もしかしたら、嬉しさのあまり舞い上がった人魚が、プールに飛び込んでしまうかもしれませんね」
(う、イケメンのかわいい笑顔っ) 100のダメージ







一方、観客席

「どんな様子ですか」
「ん〜。ジェイドのやつ、ずうううと締りのねぇ顔してる。あんな情けない顔じゃあ、落とせるはずの雌(メア)も落とせねぇじゃん! ああ゛〜〜、今すぐ尻尾引っ掴んで締めてあげてぇ……!」
「止めておけ。相手はただの人間なんですよ、乱暴なふるまいで人魚にマイナスイメージがついたらどうする。____にしても、本当に情けない顔ですね…、本当にアレはジェイドか?」
「アズ〜ルにも言われたらおしまいだって、ジェイドォ〜〜〜!」
「ああもう、何を話しているんだ。内容はわかりませんが、ここはムードを良くするためにライトを少し落として、音楽も変えましょう」
「フロイドさんの指示でもうやってます、寮長!」 モブA
「あれっすか、デザートでも急いで作って……少しでも帰るの引き延ばしたほうがいい流れっすか!?」 モブB
「ほかの雄(マーレ)がアピール中の雌(メア)に、自分の獲物を渡す馬鹿がどこにいる! あなたたちは黙って、いつも通りに振舞っていなさい! 彼女に余計な違和感を与えてはなりません。いまここで彼女が感じる“特別”は、ジェイド・リーチだけが演出するものだけなのですから」

Tips !
人魚(なかま)の恋愛はいつだって全力で応援しあげたい仲良し反社オクタヴィネル。


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