探偵 | ナノ

降谷零、諸伏景光




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降谷零 | 君じゃなきゃダメみたい

「わたし、時々気が抜けちゃってドジしちゃうことがあるのだけど」
(時々…?) 首傾げ
「零くん、いつも笑って『いいよ』『大丈夫だよ』って言うの。『僕がやるから、ゆきは気にしなくていい』って…。わたし、ダメな人間だからいつも零くんに甘えちゃって、このままじゃダメだって思って。だから、最近頑張ったの。ドジ踏まないように、忘れ物しないように三回チェックして、ヒールの高いパンプスは転ぶから封印したし、予定も忘れないようにスケジュール帳に入れて」 ひい、ふう、みい
「へえ」
「…わたし、零くんが喜んでくれるって思ったのに」
「…喜んでくれなかったの?」
「…うん、でも」
「でも?」
「最近きちんとできていたから、ちょっと…、ちょっとだけ気が抜けちゃって…」
「うん」
「ペットボトル開けるの力み過ぎちゃって、講堂にこぼしちゃったの」
「ゼロは、その時になんて?」
「…タオルでわたしのこと拭いてくれて、気付いたら床もテーブルもキレイになってて。謝ろうとしたら零くん、『しかたないなあ』ってものすごくニコニコしてた」
「…」 顔を逸らすヒロくん
「ちょっとじゃないの、ものすごくよ。わたしが三日間忘れ物しないでいられたことを報告した時は『ふうん』って、興味もなさそうな顔をしていたのに。わたしが!ペットボトルこぼしたら!『ゆきは本当に僕がいないとダメだね』ってすっごい笑顔で!」
「…」 遠い目をするヒロくん
「ねえなんで、普通逆だよね。どうしてわたしがドジすると零くん嬉しそうにするの!ねえなんで、諸伏くん幼馴染だからわかるでしょう、教えてよ!」 ギャン泣き
「ゼロ、…ゼロは…ほらあ、ゼロだから…」 もごもご
「答えになってない!!」 orz




「…ゼロ、あのさ。朝倉から聞いたんだけど、この前ペットボトルをその…」
「ああ、ゆきがペットボトルを開けるのを失敗して講堂でこぼしたんだ。ここの所ずっと気を張っていて疲れたんだろう、そろそろ限界だろうなと思って家からタオルを二枚と着替えを持ってきておいたから、大事にはならかったよ」
「え、あ ふーん、そうなんだ。…朝倉、色々頑張っているんだ」
「ふふ、あれ何時まで持つんだろうな。僕の見立てじゃ、今日の午後くらいが限界だと思うのだけど」
「限界?」
「慣れないことをするには気力も体力も使う。僕なら一生できることでも、ゆきの体力じゃ二週間と持たないさ。元々向いていないんだよ、だから早く諦めて認めればいいのに」
「認めるって、なにを」

「____朝倉ゆきの人生には、降谷零(ぼく)が必要だってこと」


Tips !
世話好き降谷零と、彼がいないとダメにされる彼女のはなし with ヒロくん






諸伏景光 | 恋が実るおまじない

「諸伏くんのカップケーキが食べられると聞いて!」 馳せ参じ
「家庭科の授業のこと? 作ったよ、プレーンと抹茶味の。先生が上手だねって、褒めてくれたんだ」
「さすヒロ。食べたい食べたい食べたいください」
「え、あ ごめん、ゼロにあげちゃった…」
「全部ぼくが食べた」
「降谷――――――――――!!!!!!」
「プレーンも抹茶も美味しかった。特に抹茶の苦みのバランスが絶妙だったなあ。他のクラスメイトが作ったカップケーキは形が崩れたり、焦げたりと散々だったのに」
「ゼロのはがちがちに固まっちゃって、石みたいになってたね」
「ちなみに家庭科の課題はプレーン味のカップケーキで、味変は先生が用意してくれた食材で自由に作っていいという内容だったんだが…、抹茶は僕がリクエストした」 ドヤァ
「ゼロは、本当に抹茶味が好きだよね」
「緑茶も好きだ、次はそれで頼む」
「もちろん!」
「ずるずるいずるいずるい なんで降谷ばっかり、わたしも諸伏くんのカップケーキ食べたい! チョコレート作って! チョコレート大好きなの!」
「図々しい奴だ」 踏ん反り返る降谷氏
「降゛谷゛に゛い゛わ゛れ゛た゛く゛な゛い゛!」
「まあまあ落ち着いて、…次の課題の時はチョコレート味作るね」
「え!」 トキメキ
「ゼロの緑茶味も、二人分作るよ。…それで、どうかな?」
「うん! うんうん、楽しみ! 約束だよ、諸伏くん。約束したからね、破ったら酷いんだから」
「うん、わかった」
「絶対、約束だからね〜!」 ぶんぶん手をふって自分のクラスへ

「…」 にこにこ、手を振り返してくれる優しい諸伏くん
「…」
「…」
「…言わなくて良かったのか」
「え」
「朝倉も来週同じ授業だろ、カップケーキの予約」
「あ う、 え だって、それは、ほら なんか、え、えーっと…」 泳ぐ視線、少し赤くなる耳
(…アオハル) 緑茶パックずぞぞ

Tips !
気になっている子に家庭科の授業で作ったカップケーキをあげると恋が実るというおまじないが流行っている。それを知らない諸伏に胃袋を掴まれている彼女と、知っていたから照れ照れする諸伏と、それをクラスの女子から教えてもらった上でカップケーキを大量にもらったが何度注意しても自分のことを呼び捨てに扱う彼女への嫌がらせでヒロのカップケーキ全部食べちゃった降谷






降谷零 | 千年廻狐

目の前にキツネのコスプレをした降谷零(恋人)があらわれた!

「…れいくん。いくら自分がいくつ歳をとってもティーンズにしか見えない最強美少年ベビーフェイスな上にスタイルと運動神経も抜群な上、天才級の頭脳を持っている三種の神器すら霞むこの世の全てを手中にできる男〜国宝級のパーフェクト三高〜降谷零その人だからって、流石に三十路になってキツネのコスプレは…」 どんびき
「うん、君が普段ぼくのことをどういう目で見ているのかはよく分かった。その上で聞こう、何の話だ」
「え…だから、その…えっと、」 自分の頭を指差し
「あたま?」 ふに
「みみ、 わ わざわざ髪と同じの色にしているの、芸が細かいというか、設定厨というか… さすが、れいくん」
「? さっきから君は何を言ってるんだ、」
「やっぱり五徹なんて人間がすることじゃないんだよ。疲れたんだねれいくん、ほらベッドでゆっくり休もう」
「べっど…」 首傾げ
(…すごい尻尾が自在に揺れてる、どういう仕組みなんだろうコレ)
「…ここは、どこだ」
「へ」
「君は、キミだ。うん、匂いも同じだな」 屈んでくんくん
「ひえ」
「僕としては君が無事なら、見知らぬ場所に呼び出されようと、ふっかけられた無理難題を手伝ってほしいと泣きつかれようがかまわないけれど。…、どうにも様子がおかしい、ここはどこなんだ。君は、……僕の困った主様は、今度は一体どんな面倒事に巻き込まれたんだい?」
「コスプレで無知シチュ主従プレイのオプション付き…、だと? れいくん、ここはイメクラじゃないよ。目を覚まして、」 ゆさゆさ
「目なら覚めてる」 ゆらゆら
「わたしはコスプレしないからね」
「こすぷれ、新しく身に付けた呪法か何かか」
「大変、れいくんが壊れた」
「僕は壊れていない、何時だって完璧だ」 曇りなき眼
「う…なんという自己意識の高さ、眩しい。いやまて、れいくんはこんなに自信満々だったか…? 自己肯定感/ゼロのくせにデリカシーがないあの唐変木が…?」 名探偵
「君が毎日毎日、呆れるほど僕を褒めたたえるから」
「それはそう。え、じゃなくて。やっぱり変だよ、れいくん。さっきから縦横無尽に動いているその尻尾もおかしいよ、誰か呼ぶ… 風見さんに、いや待って ここは工藤くん案件? あれ? いや、もういいや 車出すから、一緒に行こう」 お手て引いて玄関へ
「どこに行くんだ」
「とりあえず、病i…

ガチャ  「ただいま」 帰宅降谷

「え」 
「……」 瞳孔がきゅっと収縮する九尾降谷
「……」 くたびれスーツのれいくんから公安降谷の顔に

「……ぱんなこった」 れいくん が ぶんれつ した !


Tips !
九尾の降谷と公安の降谷にサンドイッチされる、今回も何も知らされていない彼女。九尾の降谷は千年前の都で、女だてらに陰陽師をしていた彼女と契約している式神。そしかいして、そこそこ付き合いの長い彼女と漸く同棲できた公安降谷。どちらの時代でも、降谷をほめちぎりギャグなのか本気なのか解らない降谷零全肯定マシーン彼女。






降谷零 | 初恋風味のチェリーパイ

「れいくんの初恋が金髪美人の女医さんだと聞いて」
「松田か、松田だな」 高速片手打ちクレームメール送信
「ごめんね、なんか… 面白みのない普通のOLで…」
「…あのなあ、それは僕が小学生の頃の話だぞ。 …謝らないでくれ、僕は君がいい」
「れいくん…」
「“先生”は僕の恩人だ。突然知らせもなくいなくなってしまったものだから、トラブルに巻き込まれていないか心配で…今も探している。けれどそれだけだ、松田がなんて君を唆したか知らないが他に理由はない。…会えたら、僕はいま元気でやっていること、それに、…僕にも家族ができたことを知らせたいんだ」
「れいくん…!」 感動
「…」 なんだかすごく恥ずかしいことを言ってしまった気がして、じわじわ赤面する降谷青年
「ごめんねれいくん、わたし勝手に勘違いして、疑うようなこと」
「誤解が解けたならいいさ、別にケンカしたわけでもないだろう」 松田は後で一発殴るが
「…うん、小学生の頃に片思いしていた女性に嫉妬するなんて、わたし恥ずかしい。翌々考えて見れば、あの頃は大人に憧れる年頃だし、思い返してみれば、わたしもそうだった」
「ん?」 妖しい雲行き
「近所にね、すごく優しくて穏やかなお兄さんがいたの。一見ひ弱そうなのだけど、背も高くて色んなクラブから声がかかるくらい運動神経が良くてね。朝、わたしが家の前を通ると『いってらっしゃい』って声をかけてくれて、」
「ホォー…、」
「あれがわたしの初恋、なのかな」
「違う、君の初恋は僕だ」 断言
「れいくん真顔」

その後、すっかり機嫌を損ねてしまった降谷くんを存分に甘やかして、一緒にご飯作って、仲良く食べて眠りました。めでたし、めでたし。

Tips !
自分はいいのに、彼女のそれは許せないタイプの心が狭い降谷零。






諸伏景光 | Hello, lady. Let's dance together !

悪の組織の幹部・ヒロミツが、現れた!

「シャーーーッ!」 全力威嚇
「うんうん、君は本当にいつも頑張っていて偉いな。でもやっぱり心配だよ、君は自分を顧みないところがあるから。ほら、今日もこんなに傷だらけ…かわいそうに。絆創膏貼ってあげるから、そこにいて」
「わっ」 振り回していた杖を掴まれる 
「危ないのはこっち置いておこうね」 魔法空間に没収〜
「あーーーー!」
「あ、こっちも切れている。ごめんね、手加減したつもりだったんだけど…」
「ケンカ売ってんの?」 ブチギレ
「うん? なんで、俺は君にケンカ売ったことなんて一度もないよ」 絆創膏ぺりぺり
「じゃあこの惨状は誰のせいよ!? アンタが魔法でこの廃墟ビルまでわたしを吹っ飛ばしたんでしょうが忘れたとは言わせないわよ!」
「うん、そうだね。君はオレが地球に来ると、何時もすぐに会いに来てくれて嬉しいよ」 ニコー!
「会話!成立!させて!」
「はは、それだけ元気なら大丈夫だ」 ほっぺのキズにぺたり
「うっ」
「…こうして、君と戯れるのも楽しいけれど」
(…こいつ、いまわたしの決死の戦いをしれっと戯れ扱いした…?)
「ほら、前も言ったけど、俺は非戦闘員なんだよ。だから戦いはあまり好きじゃなくて…。君が俺とコミュニケーションを取ろうとしてくれているのは嬉しいのだけど、できれば次から魔法じゃなくて、こうして顔を合わせて話しながら…っていうのは、どうだろう」
「はなす…?」
「うん。そのためにほら、俺この星の言葉覚えたんだ! どうだろう、一応現地人レベルって太鼓判貰ったんだけど…。俺より先に学習を始めた工作員より、ずっとセンスがあるって」
「」 無邪気な笑顔で告白された侵略計画にぞっとする
「この星では異性が連れ添って出かけることを『デート』って言うんだろう。それをしよう! 俺、行きたいところがあるんだ。ほら、君がいつもパンケーキを美味しそうに食べているカフェ」
「なっ なんで知って…」 後ずさり
「俺は他の個体よりも、少しだけ『瞳』が良いんだ。…君はいつもこの青い惑星の中で眩しいくらい輝いているから、すぐに見つけられる。例え、宇宙(そら)の母船(かなた)からでも」
「ぐ、」
「…ね、デートしてくれるよね? よね? しよう、ね? 君とならすごく楽しい時間が過ごせると思うんだ____

____絶対に、」

Tips !
悪の組織の幹部ヒロミツ/スコッチ。宇宙からでも正確に対象を狙撃する千里眼を持つ、自称非戦闘員。親友が魔王レベルなので、自己評価が歪んでいる。惑星侵略にも魔法少女にも興味はなかったが、熱烈なアプローチ(攻撃)をしてくる魔法少女が気になって、しかも、激よわで何度倒されても諦めず会いに(挑んで)くるから、え。え。あ、そっそんなに俺の事好きなんだ…テレテレ。とイヤな勘違いを加速させた。そして、今回も何も知らされていない可哀そうな魔法少女()のはなし


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