探偵 | ナノ

松田陣平




- 松田陣平only -



松田陣平 | 君とできること、できないこと

Q. 次の記念日デートどこに行きますか

「TDR」
「いかねぇ いかねぇ いかねぇ」
「いきたい いきたい いきたい いきたい」
「ザケんな なア〜にが楽しくてあんな年がら年中クソ混んでるテーマパークなんぞ行くか!」
「…」 うぐっ
(うっ 泣くか…?)
「…もういい」
(やべ、そっち(拗る)か)
「もう陣くんとは別れる、さよなら」
「待て待て待て待て」 がしっ
「あなたみたいなオレ様何様ツンデレ様じゃなくて、一緒にお揃いカチューシャ着けてグリーティングしてくれるカレシみつけるもん!」
「え、オレのこと?」 通りすがりの萩原
「ややこしいからテメェはすっこんでろ!」 一息

数日後、萩原の携帯にゆきとお揃いのカチューシャ着けて満更でもない顔している松田の写真が送られてきた。文句垂れながら渋々行った割に、一番楽しんでいたというゆきの話を聞いて爆笑した。





松田陣平+萩原研二 | 夏祭り

「あれ、ゆきちゃん?」
「あ、萩原くん」
「こんなところでどうしたの。陣平ちゃんは? 今日は二人で夏祭りデートって聞いたけど…」
「うん、そうだよ。陣平くんはあそこだね」
「…あの、やけに賑わっている的屋? あ〜確かに、聞き覚えのある怒鳴り声がするような。…なんとなあく想像つくけど、一応なにがあったか聞いておこうかな」
「景品の後ろについている重りがすごくて、取らせる気がないって陣平くんが怒ったの」
「あーーー」
「暫く終わりそうになかったから、ベンチ(ここ)で待機中」
「まったく、こんなカワイイ彼女ほったらかしてアイツは何をやってるんだか」
「? ケンカしてるのよ」
「いやまあそうなんだけどね。…ゆきちゃん、浴衣かわいい。すごく似合ってるよ」
「ありがとう」
「ずっと座ってるのも退屈でしょ? 俺と一緒に少しお店を回ろうか、アイツにはメールでも入れておけばいいでしょ」
「萩原くんひとりで来たの、誰かと待ち合わせしているんじゃ」
「うん、この後クラスの女の子たちと一緒に遊ぶ予定。だけど、待ち合わせまでもう少し時間あるから大丈夫だよ」
「そう、ありがとう。かき氷食べたいの、一緒に買いに行ってくれる?」
「おまかせあれ」


~数十分後~


「ゆき!」
「はあい」
「ハギ!」
「ハーイ」
「てめぇら、オレ抜きでなあに勝手に夏祭り堪能してやが もがが」 突っ込まれるスプーン
「かき氷、美味しいよ」
「お、じゃあ俺のも一口やるよ。ほら、陣平ちゃん イチゴ味だよ〜」
「てめ がぶ やめ もぐ ぐっ」 頭キーン
「んじゃ、俺はそろそろお暇するかな」
「ありがとう、萩原くん」
「いいってことよ、陣平ちゃんのことよろしくね」
「うん」
「もがが おいハギ!」
「んー?」
「どーもありがとうごぜぇました!」 感謝する顔じゃない
「…どういたしまして」





松田陣平 | せっかちとのろま

「ん?」

新着メール:1件 松田陣平

「わ、メールだ なになに。うーん、なるほど…じゃあお返事は…」 かこ、かこ…

ぶるる

「わ」

新着メール:1件 松田陣平

「お返事しているところだよ、もうちょっと待って… んー」 かこかこ ぶるる

新着メール:2件 松田陣平

「わ、わ、早いなあ え、なに違うはなし? 先に新しいメールを見ておこう んー」 かこ、…かこ… ぶるる

新着メール:3件 松田陣平

「ちょ、ちょっとまって」 パニック

新着メール:4件 松田陣平 ぶるる
新着メール:5件 松田陣平 ぶるる

新着メール:8件 松田陣平 ぶるる

「わーーーー」 電話帳呼び出して発信音の後に三秒でがちゃこん

『てめぇ無事ならさっさとメールの返事寄越しやがれ、このノロマ!!!』 何時もゆきが利用しているバスがハイジャックされたニュースを聞いて気が気じゃなかった松田刑事
「メールの返事を打っている時にメールを送ってこないでよ、このせっかち!!」





松田陣平 | 躾未満、従順以上

「ん」 タバコとライター取って、のそりと動き始める
「部屋で吸わないでね」 非喫煙者
「わーってるって、うっせぇな」 スウェットでベランダに出る松田
「…」 見届けてテレビに目を戻す

がらら

「っサミィ〜 だあ、くそっ!」 もこもこ彼女を抱きしめる
「キャーーー!」 つめたい
「ああ゛〜―… 凍え死ぬかと思った」 パジャマの中に手を突っ込み始める
「つべっ」 びっくり
「あーー…」 逃げようとする彼女をぎゅっとしてぬくい
「くさーーーい! はなれて、冷たいしくさいしサイアク!」
「テメェ…、それが寒空の下から戻って来た彼氏にかける言葉か!? 少しは労わりやがれ!」 ぎゅうう
「ううう 苦しい、お風呂入ったのに、さいあく だ」 ぱたん
「俺と同じ匂いになって良かったじゃねぇか、ちったあ喜べ」 のかって踏ん反り返る大型犬
「…」 無視
「…」 いらっ

腹が立ったので、ゆきに思い切り頭を擦り付ける松田の姿はどこからどうみても(ご主人様に無視されて拗ねる)立派な大型犬だったとか、なんとか。





松田陣平 | 他人より手先が器用(ry

「陣平くん」
「ん?」 仕度待ち平
「ネックレスが絡まっちゃって、ほどける…?」
「あーーー、 これくらいなら…」 受け取った雁字搦めネックレス鑑定
「それ今日つけていきたくてね」
「わ〜ったから こっちは俺に任せて、オメェはさっさと仕度してこい。チンタラ仕度してると、映画の時間に遅れっぞ」 かちゃかちゃ
「うん、急ぐ。ネックレスお願いね」

数分後、メイクを終えたゆきの首に、松田が雁字搦めから救出したシルバーのネックレスを付けてくれた。

「♪」
「ハッ ご機嫌かよ」
「うん、これね大好きなカレシさんに貰ったネックレスだから嬉しい」
「はあ!? 誰だよ、そいつ!」 瞬間湯沸かし器
「松田陣平くん」
「っぐ あ が 、なんだ、俺か。ややこしい言い方しやがって…」 鎮火
(単純かよ)
「てか気に入ってるなら、絡まらねぇようにしまっとけよ!」 再沸騰
(短気かよ)
「おいゆき、聞いてんのか」
「聞いてるよ、映画楽しみだね」

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