遊城十代とオシリスレッド寮の床事情
「んっ」
オシリスレッドの寮は狭い、それに古い。だから隣室の話し声が普通に聞こえるし、ちょっと暴れるとどこで誰が何をしているのか筒抜けになるのだ。このおんぼろプレハブ寮め、なんど怨めしく思ったのかしれない。十代後半の性欲舐めてるのか。いや、今のは決して十代と十代をかけわけではなくて、う、あ
「じゅ、じゅうだぃ」
「ん … んだ、今更止めたいってもきかねぇぞ。男の身体はそう簡単に出来ちゃねぇんだ」
「ち、ちが ちがくて もうちょっと ゆっくり、して」
意に沿わないことを口にしようものなら手段を択ばないという顔の十代に内心きゅんきゅんしながら、ぱしぱしと腕を叩いてお願いを口にする。薄暗い寮内おいて、三段ベッド一番下の十代の寝床は、一際薄暗くて不安になる。狭いし、スプリングは利いてないし、オベリスクブルーの羽毛布団で毎日寝ている身としては辛いことこの上ないのだが…だからといって、十代をオベリスク寮に連れて行くわけにもいかない。でも我慢できなくて、オシリス寮にやってきてはあっちこっち体をぶつけながらもセックスしている辺り、わたしはもう人間として終わっている気がする。
「はあ?」
「お おねがい」
「ゆっくりって… 」
ぶすりとしながら、十代が視線を落とす。その目線を追えば、汗だくのわたしの身体、おへそ、そして、はしたなく開いた足の間に、十代の薄いお腹がくっついている。薄い陰毛同士が絡まって、今おなかの中をびっちり埋めているものの存在を嫌でも意識させられる。ぱちんと小さな花火が光って消えて、そうして無意識にきゅうと膣をしめつけてしまう。
「っ ンだよ まちも欲しそうじゃん。心配して損した」
「ンっ はっ ちがう、十代。 おと、んっ」
「____はあ、 音?」
一転して機嫌良くキスをくれる十代には悪いが、わたしにも羞恥心というものがある。男の人にしては線が細い十代の頬を両手で包み、ダメというように唇をはなした。繋がる粘液の糸を十代の赤い舌がぺろりと舐めた。何時もとは違う、どこかぎらぎらとした光を宿す目が「で?」と続きを促す様に見つめてくる。う、あう、いっそめちゃくちゃにされたい。でも、だめだめだめ。
「あ、あんま いっぱいされると、 声我慢できないの」
「我慢しなきゃいーじゃん」
「そういうわけにもいかないんですっ 汲み取って下さいっ」
「俺とセックスしたくねぇの?」
「そ、そういうんじゃなくて あんまり我儘いわないでっ!」
顔を口いっぱいにしてはしたなく怒っても、十代はどこに吹く風だ。頬を掴むわたしの手に擦りよるようにして頬を押し付けてくる。その仕草はネコそのもので、母性本能できゅーんとしてしまう。ずるい、それはずるい!狼狽しているわたしを知ってか、十代がちらりとわたしを見て不敵に笑みを深める。
「声が我慢できない、ねぇ」
「っ」
「もっとイジメてくださいって言ってるようにしか聞こえねぇけど」
ちがうから!そんな心の叫びは、腕をすり抜けた十代がちうと鎖骨に吸い付くからどこかに消えてしまった。そのままちうちうと肌をついばみながら、いつもよりぺたんとしているわたしの胸に辿り着く。すでに硬くなっているそこに横から吸い付くようにキスして、ぱくりと口に収めてしまう。十代の口の中で、彼の唾液を舌で擦りつける様に舐められて、ちゅうと吸われれば正常な思考などあっという間に霧散してしまう。逆の胸は親指と人差し指が不定期にひぱったりさすったりして、まるで自分のもののように勝手にされる。
耐え切れず十代の頭を掴んで茶色い髪に顔を埋める。何時もよりしっとりとしているそれを支えに、零れそうになる声を必死にこらえる。何時の間にか、十代の腰が揺れて緩い挿入がはじまる。ぐちぐちと音を立てて、膣を掻き廻されるそれは着実に快楽の高みへとわたしを押し上げてくれる。
「 ちう そーいやあ、ゴムこれで最後だな。また買って来ようぜ」
「ぅ あ うん うんっ っひ ァ 」
なんて呑気ななんだ。ムードもなにもあったもんじゃない。そう思うのに、十代が嬉しそうに笑ってくしゃくしゃとわたしの髪を撫でるからもうどうでも良くなる。少しずつ早くなる挿入に快楽に溺れてしまいたいと思う自分と、我慢しないと強く思うわたしがして、もうどうにかなってしまいそうだ。助けて欲しくて十代に手を伸ばせば、その手をとって優しく強引にベッドの上に縫い付けてくれた。まるで全部委ねろというように、俺の所為にしてしまえというように、素なのか計算なのか解らない。でもそんな身勝手で強引な部分に惹かれてしまった身としては、たまらないわけで。気づけばもっとと強請る様に十代の腰に足を絡めていた。十代もそれに気づいてがんがん腰を振ってくれる。ぐじゅぐじゅという音が大きくなって、先っぽの亀頭がキスするように子宮をいじめるからもうダメだ。
「 ぃ アッ !」
全身がびりびりした。突き抜けるような快感に喉が反って、言葉が吹っ飛ぶ。余韻でくったりするわたしを引っくり返して、十代は絶頂でとろけた膣を愉しむようにまた腰を振り始める。意識が朦朧としたが、枕に顔を埋めたお蔭で声があまり大きくならなかったのが救いだ。後ろから乳首をぎゅうと摘まんで、わたしの膣にゴム越しに精液を吐き出したあと、十代が耳元で「これなら、二人とも楽しめるな」「まち」と楽しそうに言う。反論する元気はもうなかった。そしてわたしは学習能力がない、残念オベリスク。
