くろこのばすけ | ナノ

キセキに赤司征十郎の誕生日プレゼントを相談される





「赤司が欲しがってるもの?」




「…って、突然いわれてもなー…」
「何かない?緒戸ちゃん?」
「う〜ん…」
「お前、赤司の幼馴染だろ!なんかねぇのかよ!」
「頼みまっす緒戸ちゃん!」
「そんなこと言われても…大体、桃井さんと青峰くんにしても幼馴染じゃん?互いに『互いが今欲しがってるもの即答!』って言われて、答えられる?」
「うっ…」
「知るか」
「ほーらみそ。いくら幼馴染だからってそんなぽんぽん解る訳じゃないって」
「だからといって何もないはないのだよ、色紙」
「緑間くん…」
「何か最近不足して困っているものとかないのか?」
「う〜ん……赤司は基本的完璧主義だからなぁ…。足りない備品云々の前に、まず切らさないんだよ。絶対に予備買って何時でも良い様にしてる、女子かよ」
「あー赤司っちっぽい…」
「…となると、本格的に困りましたね」
「というか、今更なのですが。なんで赤司の欲しいもの?誕生日は12月だよ?」
「誕生日ではなく…その、三年生になって正式に主将なりましたので…」
「あー。そか、生意気に一年生から威張ってたけど部長になったのは今年からか!」
「まったく…赤司にそんな口を効けるのは色紙くらいなのだよ…」
「え、そう?緑間くんがこんな感じで話しても多分赤司気にしないよ?むしろ微妙に嬉しいと思う」
「その前に殺される」
「え〜(絶対に喜ぶよ。赤司あんた等に馬鹿みたいに甘いし)」
「ンなことよりどおすんだよ!このままじゃ埒あかねぇぞ!」
「んー困った…緒戸ちゃん頼みだったからなぁ…」
「弱りましたね…」
「あ! ンじゃ緒戸ちゃん!」
「なに?」
「赤司っちが欲しいもの、じゃなくて。何時もどんなものあげてるか教えてッス!」
「おおっ黄っくんナイスアイデア!」
「確かに、それは参考になりそうです。どんなものをあげてるんですか、色紙さん」
「え、そ、そんな期待されても…大したもの上げてないよ…」
「具体性に欠けるな。例えば、去年の誕生日には何をあげたのだよ」
「去年?去年は…えーっと……確か、パンツ?」

「パンツ?」

「は?」
「えっと…ズボンのことッスか?」
「いや、下着。可愛い赤いヒーロー戦隊風のパンダ柄のやつ」
「どうしてそれをチョイスしたんですか」
「可愛かったから」
「…それを赤司は受け取ったのかだよ」
「うん。まあ、頭殴られたけど」
「当たり前なのだよ」
「どう?参考になった?」
「いやまったく」
「むしろ混乱したッス…赤司っちの好みってなんなんッスか…」
「あーもうイイだろテキトーに飯食いに行って奢ってやれば!」
「それじゃ何時もと一緒だからプレゼントにしようって事になったんでしょう!」
「はあ…色紙に訊くべきではなかったのだよ…」
「もういっそのこと、皆いっしょにリボンに巻かれて『何時もありがと大好きッス赤司主将!』で良いんじゃない? あいつ泣いて喜ぶと思うよ」

「ありえねぇ!」
「殺されるッス!」
「死にます」
「色紙は俺たちに何の恨みがあるのだよ」
「それはさすがに…」

「えー」



あの子はきみたちが大好き



「クシュッ…(風邪か?)」
「赤ちんだんじょーぶ?」←足止め係の紫原

(絶対むせび泣いて喜ぶとおもうけどなー)

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