くろこのばすけ | ナノ

キセキが素直に褒めてくれない件について



緑間くんと遭遇した。

「……」
「……」
「……」
「み、緑間くん…?」
「!?」
「!(大げさな程に驚く緑間に釣られて驚愕)」
「そ、その声は…色紙か?」
「もしかしなくても色紙です」
「…(何故か二度見する緑間)」
「あの、なんか変ですか?」
「…(深刻な顔)」
「…(あまりの深刻さに息を飲む)」
「…色紙、」
「はい」
「お前…頭が可笑しくないか?」
「髪型のことを言っているのなら頭が可笑しいのはお前の方だ」


そんなこんなで…


「ふむ…髪型1つでここまで人が変わるとは…」
「ただポニーテール下ろしただけですけどね」
「何故下ろしたのだ。いつもと同じでは駄目なのか?」
「マンネリ化は乙女の大敵なので」
「真実を言うのだよ」
「ポニテに飽きました」


なるほどなるほど。


「あ、緑ちんだ」
「廊下で菓子を喰うな紫原(ムラサキバラ)。仮にも生徒会役員の前だぞ」
「? どこに…」
「ここです、紫原(ムラサキハラ)くん」
「ん…ああ、小っちゃすぎて見えなかった」

「今すぐ部活停止処分にしてやろうか」
「嫌ならいい加減にオレの名前覚えなよ、バーカッ」


※帝光学内成績順位⇒私(生徒会役員)<紫原(バスケ部)…ガッテム!


「色紙、色紙。なんか頭おかしーよ」
「帝光バスケ部はなんだ。皆して私を馬鹿にして楽しいか」

「…」
「…」

「返事しろこの木偶の坊ども! てか私を挟んで歩くな!!」

「チビが強調されるもんねー」
「テメェ解ってやってたな!!!」


豆しばのねぇ知ってる〜?(と言う名の現在の状況解説)
壁) 紫原 私 緑間 (教室
身長)198 145 192

答え)深刻ないじめである。


「良いもん。デカくたって徳ないし」
「小さいと徳あるの?」
「ねぇよ!」
(自爆しているのだよ、色紙)
「あ、髪の毛お団子にしたら少しは大きくみえるんじゃない? ほら街歩いてる女子みたいにさ、こうやって〜」
「あ、やめっこのっ…お菓子を触ったベタベタな手で触るな!!! 私が潔癖なの知っててやってんなコンチキショー!!(マジ泣き」
「紫原、流石に止めてやるのだよ」


泣きながら髪を払いました。


「色紙さん」

「!! うをっ」
「!」
「!? く、黒子か…」

「はい、驚かせえてしまってすみません。あの、色紙さん」
「えっ、は、はい?」
「これを××先生から渡す様に頼まれました。どうぞ、」

「あ、ありがとう…(なぜ黒子くんに頼んだ)」
(なんで黒ちんに頼んだだろう)
(完全な人選ミスなのだよ)


ヒント:黒子の特性


「ああこれか…手間取らせちゃってごめんね」
「ええ本当に」
「えっ!!?」
「色紙さんを探すの何時もより苦労しました」
「え、」
「今日は髪を下ろしていたんですね。とてもお似合いです」

「はぅっ…!」ドキンッ


帝光のトキメキストッパー ⇒ 紫原くんの長いおみ足。※長い上にバスケで鍛えられているので鞭の様にしなるよ!


「っ〜〜〜〜!!!!」
「? 色紙さん?」

「……(ボリボリボリボリ)」
「……(無言でブリッジを押し上げる緑間)」

「なんだか楽しそうじゃないか、お前たち(全てを見ていた赤司)」


超笑顔の赤司征十郎が現れた!
 ⇒逃げるピッ
  自害する

※逃げられません


「なんだ、今日は何時もにまして髪がボサボサだな」
(なんでコイツが女子にモテるんだ)
「あはははっ菓子のカスが着いてるぞ。幾ら顔が良くても男が近寄ってこない訳だ!」

「赤司コロス!!!」
「落ち着くのだよ色紙!」
「早まらないで下さい色紙さん」


ガヤガヤしてたらあの人達もやってきた。


「ンだよガヤガヤうるせーと思ったらお前らか」
「スタメン勢ぞろいッスね」

「青峰くん…と、黄瀬くん」
「やあ、青峰。黄瀬、その様子だと1on1の帰りかい?」
「ちょっと黒子っちなんスか今の!! オレついでみたいじゃないッスか!!」
「おー良く解ったな」
「その姿を見れば嫌でもわかるさ。ああ、それと黄瀬。お前今日基礎練二倍な」

「きゃん!」


帝光バスケ部の不文律その@ 赤司様のお言葉を無視するべからず


「で、何してんだお前ら」
「いや特に何も」
「なら私の髪で遊ぶな」
「ん? おーいたのか、色紙。ちっこくてみえn」
「なかったとか言ったら殴るからね。全力で殴るからね」

「オレの大事な部員に何するつもりかな緒戸(グイッ)」

「ギャー!」


女子の髪の毛を容赦なく引っ張る赤司様。マジプレイスレス。


「うっうっいたっいたかった…」
「今のは酷いですよ赤司くん」
「そうかな? 昔からこんなものだよ、オレ達」
「あーそういやぁ幼馴染だっけな」
「桃瀬と青峰とはまた違ったパワーバランスだな…」
「あははっ面白い事をいうね緑間、これは必定だよ」


パワーバランス ⇒ 赤司>>>>私


「元気出してください色紙さん」
「くっ黒子くん…」

「その髪型とても似合ってますよ。何時も1つ結びで活発なイメージでしたが、そうしているととても大人っぽいです。色紙さんは顔立ちが大人びてますし…僕はそっちの方が雰囲気に合っていて好きですよ」

「黒子くん…」
「ほめ過ぎだよ黒子」
「私の頭に手を乗せるな赤司」

「ん……なんで髪くるくるしてんだ? アレか? さつきもよくやってるぞ、なんかアイロン?みたいので」
「残念ながら、こいつの頭はそんな女子力と手間をかけたものじゃない。ただの天パだ」
「赤司くんいい加減に私も怒るよ」

「ふーん。まあ俺は短髪のが好きだな、可愛くね?」
「青峰くんが好きなのは堀北マイでしょう」
「青峰くんが好きなのは桃井さつきちゃんでしょう」
「おい色紙。そんなにオレに喧嘩売りてぇのか?買うぞ?(ぞーん)」

「ヒィッ…!」


今日の教訓:むやみに思春期の男の子をからかっちゃ駄目だよ!みんな狼なんだか(ry


「あーよしよし。お前は本当に馬鹿だね、オレの幼馴染の癖に」
(散々嫌がってた癖に赤司に抱きつくのか…)
「赤司くん役得ですね」
「てかぶっちゃけウザくない赤ちん?」
「ストレートだな敦。もっと言葉をさ、あれだよ…油?」
「オブラートに包むですか、青峰くん」
「そうそれだ!」

(アホ峰…)
(アホ峰…)
(アホ峰)

「うーん、まあ敦の言う通りかな。桃井と違って緒戸は残念な感じだから」
「セクハラ反対!!!」
「別にどこと言ってないだろう」


これでもCカップです!!


「んで、緑間はどんなのが好きなんだ」
「何故俺にふるのだよ」
「いやさ、ここは答えるべきだろー。オレは暴露したぜ?」
「皆が言ったわけではあるまい」
「ンだよケチーな。んじゃ、テツ。お前は何が好きだ?」
「その子が一番自然体でいられる髪型ですかね」


黒子くんマジイケメン


「そういえば昔、緒戸は二つ結びばっかりしていたな」
「うえー似合わなそう」
「ああ似合ってなかった」
「それをなぜ今ぶっちゃけた」
「緒戸は昔から顔が更けてたから可愛いものがてんでそぐわなくてね」
(イジメだ…)
「あ、でも三つ編みは良く似合ってたよ。流石顔だけ昭和」
「うへー赤司容赦ねぇ…」
「三つ編み似合うとか現代の女子として終わってるねー」
「失礼ですよ紫原くん」
「何故だ。静粛としていて良いではないか」

「!」
「!?」
「…!」

「? なんだ、可笑しなことを言ったか俺は…」


緑間くんは三つ編み好き。


「緑間くん…今度私三つ編みしてくるわ」
「はあ?」
「赤司くん曰く似合ってるらしいし。明日にでもしてくるね」
「結構なのだよ」
「良いじゃん。見てよ」
「ちょっ近づくのでないよ!(赤司が睨んでいるのだよ…!)」

「なあ…何時も思うんだけどさ、なんか色紙妙に緑間に近くね?距離近過ぎね?」
「あれは懐いているというんですよ青峰くん」


緑間くんと緒戸は同じクラスです。


「いっいたい…どうして殴るのさ赤司…!」
「お前がどうしようもない馬鹿だからだよ」
「!!? なっ殴ったら余計に馬鹿になるんだよ…!」
「あはは! それもう手遅れじゃない色紙ぁ?」
「うっさい紫! 私に気安く話しかけるな!!」

「うっ〜!! 皆してオレを無視しないで欲しいッス!!」
「まだいたんですか、黄瀬くん…」


忘れ去られるモデル


「うーっ〜〜オレも仲間に入れて下さいっす」
「嫌です」
「黒子っち…!!? う〜青峰っちぃ」
「喜色悪い声で俺を呼ぶな。ウゼェ」
「!!!?」


帝光名物『弄られるイケメンモデル』※主に腐った女子生徒に好評です。


「うう〜…お? 緒戸ちゃん髪下ろしてる!珍しいッスね」
「!(予想外の褒め言葉に思わず構える)」
「? なんで構えるんッスか?」
「え、あ、いや…ごめん(まさか君以外のバスケ部(黒子くん以外!)から酷評しか頂いていないからなんていえない…)」
「へー…何時ものポニーテルも可愛いッスけどそれも可愛いッスね!」


「!!!?」
「!?」
「…」
「!」
「!?」
「…」


「あ、これパーマとかじゃなくて地毛? ゆるふわカールの天パとか緒戸ちゃんにピッタリ!」
「え、あ、」
「てか、オレ前々から思ってたんスけど、緒戸ちゃんって色んなヘアアレンジ似合いそうッスよね。この前、編み込みのサイドテールも凄い似合ってたスよ」
「え、なんで知って…」
「教室移動の時チラッって見えたんスよ。すっごく可愛かったから一目で解ったッス」
「…(余りの事態に頭が混乱して来た)」
「同じポニテの時もシーズン毎シュシュ変えてるっしょ? 雨の日にしてくる水玉のとかすっごく緒戸ちゃんに似合ってるって思ってたんスよね〜オレ!」
「そ、そうかな…」
「モデルのオレが言うんだから間違いないッス!」
「(ちょっと微妙な顔)」
「いやー青峰っちの桃っちと良い、緒戸ちゃんと良い…。可愛い幼馴染が居て羨ましいッスよ赤司っち!」


「うん。黄瀬、ちょっとオレとあっち(体育館裏)行こうか、話があるんだ(肩ポン)」
「へ?」



素直になれない僕ら


(ん…?あれは色紙か。ん…?眼鏡が曇ったか…?ん…?)(あ、緑ちんだぁ…それと色紙。うわっだらしない顔キモイ。てか何あの髪全然可愛い…くない!)(あ、漸く見つけました色紙さん。…どうして緑間くんと紫原くんに挟まれているんでしょうか。…嗚呼、髪を…なるほど、跳ねるポニーテールを探しても見つからなかった訳ですね)(…? この金切声は…嗚呼何やってるんだあの馬鹿。あんな笑顔を振りまいて本当に馬鹿だ。まったくこんな手の掛かる幼馴染を持った俺の苦労をアイツはもうちょっと知るべきだ。ああもう…俺のものにそうベタベタ触るなよ)(ん?…あー…うん、ぜってぇ褒めてやんね)(あ、カワイー!)


「皆がみんな思ってること口にできると思ったら大間違いですよ、黄瀬くん」

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