くろこのばすけ | ナノ

洛山赤司征十郎に発情する


「赤は活力や力強さを表すの、それはとても男性的な求心性をもつ色。生命の発現ではなく生命の神秘を示す色なんだって」
「……」
「でも同時に禁忌に対する制止の警告でもある。つまり性衝動、娼家のランプが赤いようにね」
「なるほどな、」
「赤司はどこも真っ赤だね。髪も目も、名前も赤い。まるで赤を纏うために生まれてきたみたい」
「僕ではなく色が主体なのは頂けないな。僕が赤を纏うために生まれてきたんじゃない、赤が僕に纏われるために作られたんだ」
「うん今日も赤司は素敵に無敵に赤司様だね」
「全てに勝つ僕全て正しいからな」
「恐怖政治主義だもんね」
「そうなると僕は後世で酷い酷評を受けることになる」
「かもね、でも好きよ」
「当然だ。緒戸は僕のために生まれてきたんだから」
「はいはい」
「はいは一度、次やったら緒戸でも殺す」
「はーい、赤司様の命令はぜったーい」
「緒戸キスしろ」
「んっ」
「良い子だ。…緒戸、」
「なに?」

「言いたいことははっきり言え」





「赤司にヨクジョーした、抱いてください」

白状した私に赤司は満足そうに笑って舌舐めずりをした。ちろりと見えた赤司の舌は吸い込まれそうなほど真っ赤で、私は堪えきれずに赤司を押し倒した。

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