「日吉…それ……」

「平部員のマネージャーです」

「は?今日平の方は休みじゃねーの?」

「馬鹿だから予定表見てなかったらしいです」

『日吉くんって毒舌なんだね。今日初めて学んだよ』


そしていつになったら首を掴んでいる手を離してくれるんだ


「平のマネって…確か……えっとー」

『2年のみょうじなまえです』

「そうそう、それ!」


先輩はさっきから私をそれ扱いで失礼だ。上になるに連れて偉そうになるんだ(だって部長が…ねえ?)


「でも、お前に出来んのか?」

「まあ依仔よりは劣るかも知れへんけど出来るやろ。平のマネージャーでも一応マネージャーやで?」

『…やっぱり偉そう』

「ん?なんか言うた?」

『何もありませーん』

「みょうじ」

『はい』


さっきまで無言だった跡部部長がやっと口に出した


「今日の朝練は依仔の代わりにマネージャーをしろ」

『……』

「返事は」

『はいはい』

「ナメてんのか」

『はい。あ、いいえすんません』


なら良い、さっさと準備しろ。と吐き捨てどこかへ行ってしまう跡部部長。小石に躓いて転ければいいのに。

今日ほどイラついた日はないだろう…多分


(準)レギュラーだからって偉そうにするな


「早く準備しろ!」

『(うっせー)すんません』




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