今日も今日とて私はレギュラーマネージャーにこきを使われるのかと思うと、正直面倒くせー



『てかこの調子でいくと今日は外は無理そうだなあ』



そう、今はどんよりと曇っているが、そのうち雨が降りだすだろう。若干湿った空気が気持ち悪い



「何しているんだ」

『おー日吉くん。や、別に今日はルームで練習かなあって』

「この天気だと…そうなりそうだな」

『ルームってマネージャー暇なんだよね』

「みょうじは常に暇そうにしているだろう」



やる気ない表情してる。と付け足した日吉くんは本当に失礼と言うか、素直と言うか…やる気ない表情は元々だから仕方ないんだよ



「ちなみに明日は晴れると思うか?」

『んー晴れるかな』

「そうか」

『なんで私に聞くの?』

「お前の天気に関する勘だけは認めてるからな」

『なんだその上から目線』



よく考えれば日吉くんはレギュラーコートに上がる前からたまに私に天気を聞きに来てた気がする。よく知ってたな



「よく独り言で天気を予測していたのを耳にしたからな」

『マジでか。てかよく心読めたね』

「表情に出ていた」

『あれま』



と言うより恥ずかしいな私。独り言を喋ってたところを見られ、しかもその内容がいつも天気の予測だとは…将来気象庁に勤めようかな。って無理か



「そういえばなみょうじ、跡部さんからの伝言で今日の練習は華和先輩がいないからレギュラーの分のドリンクとタオルも頼むと」

『はっ、嫌だ…いででで』

「よく伸びる頬だな」

『ずびまぜん』

「ならいい。ま、放すとは言ってないがな」

『(この鬼キノコ!!)』



結局頬が真っ赤になるまで私は日吉くんに引っ張られてた。もちろん仕返しで日吉くんのドリンクは水にしてやる…!





キノコと天気予報



「みょうじ」

『な、なんでしょう』

「俺のドリンクに味がなかったが」

『あれ、粉入れ忘れ…いででで』

「懲りない奴だな」






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