『んー、私ジロー先輩に何かしたかな…』
私の言葉を最後にあれからジロー先輩は明らか拗ねていた。雰囲気はどんよりして気まずくなり、さっさと退散してきた。質問してきたのはジロー先輩の方なのに、何故だ
『あ…ジロー先輩眠たかったのかも』
そうか、そうだよねと勝手に自己解決する。そうなら私は退散して正解だった、と自画自賛。本当自分でもおめでたい頭していると分かるよ
『マネージャーになりたかったの他に何の理由はないしね』
強いて言うなら、運動部に入りたかったけど選手になりたくなかったから。ぐらいかな…でもそれじゃあテニス部関係ねーや。うん、私は強い部活に入りたかったんだと思う。なんだか自分でも理由が分からないや
『まあ、いっか』
チャイムが鳴った。やっとお昼だーとテンションが上がっていた時に偶々廊下をあるいていた担任と遭遇し、サボったのがバレて職員室へ直行するのはこの後
サボリたくてサボった訳じゃない
『先生、私方向音痴なんです』
「なら校内地図を持っとけ」
『…地図読めません』
「……」
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