「なまえちゃんはどーしてマネージャーになったの?」

『その言い方どーしてあの男子が好きなの的な感じですね』

「そんな事聞いてねーC」


どうせこの1限は暇だし、ジロー先輩に付き合う私は周りから見ればサボリ常習犯なのかな。いつもは真面目に授業に出席してるよ、寝てるけど


『ただやりたいなー、なんて思ってたらなれました』

「嘘だー」

『ほんとですよ。入部する時にレギュラーか平部員かどちらが良いか聞かれた時に楽な方と答えたら平部員のマネージャーに…ばんざーい』

「すげー棒読みだC」


でもこれはほんとだ。跡部部長に聞かれた時にそう答えたら、ビックリした。すげー跡部部長に睨まれてむちゃくちゃ怖くて、絶対落ちたよーと思っていたら何故か平部員のマネージャーになれてびっくりしたんだから


『凄い倍率の中よく受かったなと自分でも思いましたよ』

「マネージャーは人数決められてたもんね」

『はい、でも平部員のマネージャーで良かったです』

「Aー?何で何で?」
そんなの簡単だ『みんなが好きだからですよ』


ある意味、その言葉は重かった


「……(軽く俺たちは否定された気分だC)」

『テニス部ってなかなか面白いから…ってジロー先輩聞いてます?』



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