鳳side

今日も朝練が終わり、教室に着いてみんなから挨拶もらい、それを返す。そして席に座るのがいつもの日常だった

だけど今日は違った。席に着いて座ろうとした時


『おーとりちょーたろーくん居ますか!』

「え?みょうじさん…?」


初めて名前を呼ばれた。それどころか俺とみょうじさんが初めて喋ったのも昨日、そして正直あまり好印象を持っていないから戸惑いが隠せない

でもみょうじさんはそんな俺の思考を知るはずはなく、話を進める


『鳳くん、助けてください』

「え?」


いきなり何かな?主語が無いから余計に分からなくてさらに戸惑っていた時に樺地が現れて、みょうじさんを呼んでいた

仲…本当に良いんだ


「みょうじさん、あの…意味がよくわからな、」

『ああ!えっとね、昨日跡部部長に何故か週一にドリンクを作る命令をされたの知ってるよね?それをどうか撤回するように説得してください』

「え、」
確かに昨日のドリンクは美味しかった。粉と比べるのが失礼なぐらい。なのに、当の本人みょうじさんは嫌らしい…跡部さんにあんな事言われて喜ぶ人がいないなんて考えられない俺は、只驚くばかり


『樺地くんに頼んでも駄目だったし、日吉くんは絶対に追い返されるし…鳳くんしかいないから……お願いしますぅうう!』


でも、みょうじさんの印象が何か変わった気がする



それは悪い意味ではなく良い意味で


「、一応聞いてみようか?」

『!鳳くん神だ。ありがとう!はい、これクッキーあげるよ』

「あ、ありがとう」

「……」

『樺地くんのもあるから安心して』

「、ウス」



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