「向こうの嬢ちゃんに貰えたか?」

「うん、遅くなってごめんね!」

「サンキュー!」


そう言って全員がドリンクに口付ける


「う…」

「う?」

「うっめー!あれ?いつもとちげー!すっげーうめーじゃん!」

「本当だ…凄く美味しいです!」

「え?」

「マジマジうめーC!跡部ードリンクの粉ってこっちと向こうと種類ちげーの?」

「いや、そんな筈はねえ」


その場がしんっ…と静まり返る。そんな時、準レギュラーの1人が答える


「多分みょうじの方もドリンクの粉切れてたんだよ」

「何で何でー?」

「ジローの言うとおりだ、何故そんな事が言える」

「お前らは知んねーよな、この味」

「みょうじはさー…よくドリンクの粉切れてんの忘れんだよ。その度に家庭科室を借りてコレを作ってくれんだ」

「俺ら的にはこっちの方が好きなんだけどさ、本人毎日作るのは面倒くさいって言ってなかなか作っの」

「うわあー…久しぶりに飲めて感激だわ」

全「……」

「確かに、この味は久しぶりに飲みました」

「え…日吉も、なの?」

「当たり前だ。俺は昨日偶々みょうじがいたから連れて来た訳じゃない。みょうじだったからだ。お前もアイツだから庇うのだろ、樺地」

「ウス」



久しぶりの味は手作りの味


「コレを、みょうじがか…」

「俺なまえちゃんに明日から作って貰おーっと!」

「(気に入らないわねアイツ…!!)」



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