『お待たせし……華和先輩?』
「あ、良いところに…いきなりで悪いんだけど、ドリンクの粉ある?」
『丁度こっちも切れてて…』
「っち…そう」
知ってるよ。先輩がそんな性格なぐらい…でも大抵レギュラーに就く人達はそんな感じだし、この人はまだ続いている方だ
「…じゃあこれは?」
『コレはドリンクです』
「貰っても良いわよね?」
『ええー、みんな待ってるんですけど』
「普通さ、平よりもレギュラーや準レギュラーの方が先でしょう」
『…贔屓ですよ。それ』
「それが当たり前」
なんて自分勝手な考え何だろう。結局はドリンクは華和先輩に持ってかれてしまった。あーあ、こうなるなら初めからボトルに入れるべきだった。少しでも楽しようとしてキーパーを選んだ私を悔いた
自分の利益だけを考える人間は少なくない
「おー帰って…どうしたマネージャー?」
『…向こうのマネージャーにドリンク盗まれました』
「あちゃー…」
『すんません』
「良いって、そうやって作ってくれたという行為だけで嬉しいからさ」
『…すんません』
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