『しい太くん驚かせてごめんね、さっきのはある意味脅迫みたいなもんだから全然大丈夫。変なドリンクも作らないし…だからしい太くんは練習して来ていいよ』

「え‥でもそれでしたら蜜柑先輩が…」

『あたしなら平気。それにしい太くん、君はマネージャーでもあるけど選手でもあるんじゃないの?』

「!ど、どうして…」

『んー…直感!だからさ、少しでも幸村達に追いつけるようにがんばっておいで!』

「す、すみません!ありがとうございますでヤンスー!」



凄く嬉しそうに走っていくしい太くんを見て、本当にテニスが好きなんだなあと実感した



「椎葉ちゃんは相変わらずやさしいのぅ」

『あ、仁王』

「浦山くんがあんなに嬉しそうにコートに向かったのは初めてじゃないですかね」

『柳生…アンタ等こそどこにいたの?』

「2人でロードワークに行ってました」

『へえ意外、絶対仁王は嫌がると思った』

「部長の目が光っておったんでの。嫌とは言えんかった」

『ご愁傷様』



そんな会話をしていたらドリンクが出来た(氷帝レギュラーと日吉、立海レギュラーと部員の分)



『もし良かったら筋トレ代わりにこれどう?』

「ええ、もちろん構わないですよ。そうですよね仁王くん」

「プリッ」

『さんきゅ』



3人でボトルをテニスコートへ運んだ



「?椎葉さん、そのボトルは他のと違う柄ですね」

『これ?これは…「蜜柑」人の言葉遮ったー』



あたしの言葉を遮ったのはさっきあたしを笑っていた氷帝メンバーと幸村、丸井、切原そして何故かボロボロの真田だった



「さっきはごめんね」

「マジでごめん!」

「だから乾汁だけは…!!」



ああ、なる程。あたしがみんなのドリンクを乾汁だと勘違いしているのか。理由が分からない仁王と柳生は?マークがついている



「椎葉ちゃん、一体どういう事じゃ?」

『仁王、ドリンク飲んでみてくれる?』

「?…別に構わんが」

全「!ダメだ仁王(さん/先輩)!!」



周りの言葉を無視してドリンクを口にする。が、仁王は全く悲鳴をあげなかった



「ん、美味しかったぜよ」

『そういうこと。分かった?』



みんなは乾汁ではないと理解し、安心した時だった



「遅れてすまなかった」

「!榊先生…」

「やあ、幸村くん。今日は宜しく頼むよ」

「こちらこそ宜しくお願いします」



あたしの一番苦手な榊がやって来たのだ







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