「幸村部長ー!」

「あ、やっと来たね」

「待たせて悪かったな」

「ふふ、そんな事ないよ。みんな氷帝との練習試合を楽しみにしていたからね。それに久しぶり椎葉さん」

『ああ…どうも幸「椎葉せんぱーい!」ぐえっ、き…切原』



後ろからの衝撃に何とか耐えたあたしは犯人が切原だと一瞬で理解する。別にあたしは良いけどさ



「赤也は俺が見えないのかな?」

「ゆ、幸村部長…!」



あーあ切原が勝手な行動しちゃったから幸村怒っちゃったよ…と可哀想な目を向けていたらまたもや衝撃



「椎葉!元気にやってたかよぃ!」

『後輩が後輩だったら先輩も先輩だよね。うん、元気だよ丸井』



また太った?と聞けば何でだよぃ!と頭を叩かれた。だって去年より本当に重かったし



「丸井くーん!チョー会いたかったC!!」

『うがっ…!』



丸井でもギリギリ支えていたもののジローまでのしかかって来ては支えられない。あたしは地面にごっつんこしに倒れた



『あれ…さ、なだ?』

「大丈夫か椎葉?丸井に芥川!一応おなごの上に乗るなどたるんどるぞ!!」

『……』

「ぶくくっ‥聞いたか亮!真田が蜜柑のこと一応女だってよ」

「くくっ…ああ、バッチリ聞こえた」



真田の発言に周りは笑いが起こる。うん、真田は無意識に言ったから許せる。けどその周りは許せない、あたしは一気に機嫌が悪くなる



『しい太くんしい太くん、一緒にこのレシピのドリンク作ってくれる?』

「ヤンスー!」



ふふふ、と笑うあたしがどんな考えを起こすのか分かったのであろう柳が発言する



「そのレシピは貞治の確率100%」

全「!!」

『流石参謀、今日も冴えてんねー』

「ちなみに俺はサバサバしている椎葉が一番だと思うぞ」

『そ、なら柳は勘弁しといてやんよ。さっき笑ったメンバー…覚悟しとけよ』

「げっ…すまねえって蜜柑!」

『しい太くん行こか』

「え‥あ、はいでヤンス…」

全「……」

「当然の結果だな」


「柳だけずりぃだろ!」

「…よく話がついていけんのだが」

「ふふ…元はと言えば全て真田のせいだよね。覚悟は良いかい?」

「き、キェェエエイ!!」



テニスコートには真田の声が響いた







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