結局まともな勉強会が送れないまま追試験が行われた



『(ラッキー、マークシート方式じゃん。イ、イ、イ、イ……)』←解く気なし

「(クソクソ!こんの解るわけねー…あれ?分かるじゃん!)」←意外と解けた

「(ん〜眠E…)」←そう言いつつも解いている

「(は…?激簡単じゃねーか)」←普通に解いている



そして様々な思考を後に、全ての科目を受け、結果が返ってきた




ーーー
ーーーーー



「あっとべー!」

「お、帰ってきたやん」

「試験はどうだった?見せろ」

「ほらよ」



次々にテストを見せる彼らだが、全員セーフ…ではなく、1人だけのテストを周りは見て黙ってしまった



「…オイ蜜柑、この点数はなんだ」

『見て分かんねーの?21点』

「赤点ラインは25点…足りないですね」



周りが落ち込む中、落ちこぼれ組は平然どころか、少し機嫌がいい様子



「それがな跡部!」

「聞いてビックリだC!」

「普段から白紙で出している蜜柑がマークシート方式とはいえ、きちんと埋めただけで先生たちは感動なんだと」

『だからあたしも追試験は合格!』



ニッコニコで笑う彼女は可愛いなと思った彼らだが、理由が理由なので複雑だった



『先生たち泣いてたからなあ』

「椎葉先輩はもう少し真面目に受けるべきです」

『終わり良ければ全て良し!』

「自慢げに言ってんじゃねえ!」

『いって…アホ部め』

「アーン?なんか言ったか」

『べっつにー』



明らかに何か言っただろう蜜柑に少々イラっとしながらも、明日の練習試合に向けて話を進める



「場所はどこなんだよ」

『六角きぼーう。海でかき氷食いたい』

「かき氷食いならどこでも食えるっちゅー話や」

『海行きたい』

「東京湾でも行っとけ」

『…死ね』



一人不機嫌になった蜜柑は端っこでお菓子をやけ食いしていた



「明日は立海へ行く」

「早く丸井くんに会いたE!」

「立海なら海あるんじゃねーか蜜柑?」

『……なら許す』

「え、俺ら悪い事でもしたか?」

「岳人黙っとき、蜜柑は不機嫌やから変な事口に出すとまた機嫌悪なるさかいに」



それは忍足の教訓からのお言葉だった







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