レギュラーのみんなとは全く会話をせず部活をしていた時だった。視界に入ったのは間違いなく、西苑寺たち。こっちを見て笑っている



『(ほんとにウザい、キレそう)』



視界に入れないようにしながら作業をしていたが、ボール拾いで観客席側にいた時、限界がきた



バシャン
『……』

「あら、ごめんあそばせ。手を滑らせてしまったわ」

「大丈夫ですか西苑寺さん?あんな奴に謝る必要ありませんって!」

「何せ、テニス部のレギュラーを盗撮してらっしゃるもの」



辺りがざわめく。そして耳に入るのが西苑寺たちの笑い声、そして



「貴女になんかマネージャーは務まらないわブス」



この一言であたしはブチギレる

近くにいた平部員の人たちがあたしに声を掛ける中すくっと立ち上がり、観客席へ向かう。その時跡部たちの声が聞こえたような気もするが無視



『西苑寺さん?』

「な、何よ…」

『何を根拠にマネージャーが務まらないと言われないけないんすか』



その場にいる全員が2人に目を向ける。もちろんレギュラーは2人に近づく



「ふんっ、貴女そもそもマネージャーになりたくて試験に受けたのと違うんですってね?そう言ってわざとレギュラーの皆様の気を向けさせたのかしら?」

『違う』

「とか言って本当はレギュラー目当てだったんでしょう?それに貴女、両親の仕事は何してらっしゃる?何かのグループでも入ってらっしゃるかしら?」

『そんな為に入ってねーし、親がどんな仕事だって関係ねーだろ』

「あら、これだから庶民は嫌ね。口が悪いのは両親のせいですわ。そんなはしたない貴女がレギュラーの皆様にとっては邪魔しかありませんの。いい加減分かって貰えるかしら」

『…あたしの悪口なら別として、両親の悪口を言った事には許せない。謝ってくれません?それと彼らの邪魔と言うなら此処で今すぐ辞めますわ』

「そう…な「待て」あ、跡部様!」



ふわっと誰かに抱きしめられたと思ったら犯人は跡部らしい



『…離してくんね?つーかもうマネージャー辞めたから。跡部には関係ないっしょ』

「誰が辞めて良いなんて言うたか?」

『別に、あたしが決めたから』



冷めた目で忍足を睨んだが効果は全く効果はなかった







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