「なあ椎葉さん、自分最近なんかあった?」

『最近……いや?何も』



昨日のあれは別に大した事じゃないし、終わった事だし←勝手に自己完結



「つーかあれ、書いたの誰だよ!俺らの学年どころか…全クラスに書きやがって!!」

「本当に朝から不愉快ですよ」

「蜜柑…大丈夫なの?」

『ん?別に大した事じゃないじゃん。その内…「大した事じゃない?」跡部?』



一段と声が低い跡部に不思議に感じた



「テメェ俺様たちがどれだけ心配したか分かってんのか!!」

「ちょい待ち、景ちゃん」

「っるせえ忍足!あの黒板はな、俺様たちが全クラス回って少しでも変な噂が回らねえようにしてたんだ!!」

「オイ、跡部!」

「黙れ宍戸!なのにテメェはへらへらとしやがって…なめてんのか!!」

『……』



全部言い切った跡部に誰も反論はしなかった。そうか、迷惑をかけたんだ



『…ごめん』



じゃあね、と屋上を去った。誰もあたしを止めようとはしなかった



「ふふ、どう今の気分?惨めね」

『…西苑寺さん』

「あら?貴女がいけないのよ。私たちの言い分を聞かなかったもの」

『…随分と面倒くさい事してくれましたね』

「辞めてくだされば直ぐに終わらせてあげますけど?」

『…うっぜ』

「そう、ならもっと懲らしめてやるだけだわ」



ふふ…と立ち去る西苑寺とその仲間をあたしは思いきり睨んだ

そして教室へ戻ってからも散々だった。机には油性マジックで色々書かれ、教科書類はボロボロ。そしてやはり悪質、教科書にカッターの刃や待ち針が挟んであった

だけど…



「あたし達みんな絶対に蜜柑ちゃんの味方だから!!」



そう言ってクラスのみんな(一部は除いて)が助けてくれたのは嬉しかった



そして放課後ー…







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