蜜柑と日吉が喋っていた頃ー…



「いつ見ても豪華ですね!」

「アーン?当たりめーだろうが。俺様を誰だと思ってんだ」

「何様俺様跡部さ…い"っ!!」

「アホやなあ」

「あー、がっくんたんこぶできてるC」

「バカな事言うからだ」

「ホント、見てて飽きないね」

「ウス」

「つー…クソクソみんなして馬鹿にすんなっつーの!!…って蜜柑は?」

「あれ?此処にいた筈なんですが…」



全員が辺りを見渡す、そして気付く。蜜柑だけでなく日吉もこの場にいないと



「ぴよC抜け駆けだC!」

「許せへんなあ日吉の奴」

「捜すか?」

「いや、日吉が忍足ような奴じゃねえからその内来るだろ。それに…思い出したんじゃねえか?」



跡部の言葉に周りは黙る。そして跡部の言葉の意味を理解する



「ああ……せやったな」

「もう‥1年も過ぎたんだな」

全「……」



周りの空気が重くなる。そんな時にぶべっ…とあまりにもこの雰囲気に似つかない声が聞こえた



「何にもないところで転けるとかアホですか」

『…うっせ』

全「……」

『‥んだよ』



空気が読めないドジを踏んだ蜜柑だったが、今のおかげで重い空気がなくなった



「ぶっ…ぎゃはははは!!蜜柑っ、おま…っ!」

『死ね岳人』

「ぷぷ、蜜柑鼻真っ赤だC!」

「トナ…『トナカイなんて言わさねえ』…激ダサじゃね?」

「…ぷっ、あ‥す、すみませ…くくっ!」

『長太郎、謝る気ないよね』

「ほんま奇想天外なことしてくれるわ。運動出来んのにヌケとるとか…むっちゃウケる、謙也に報告したろ」

『眼鏡壊すぞコラ』



一気に明るくなった雰囲気にレギュラーの内心は安心する。彼女の行動1つでこんなにも変わることに感謝した







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